セイバーメトリクス・データ・統計・確率




[0] セイバーメトリクス・データ・統計・確率

投稿者: SABRmetrics 投稿日:2019年 2月11日(月)10時41分55秒 

タイトル通り





[102] 打線構築の論理

投稿者: USA 投稿日:2019年 7月31日(水)21時43分59秒  返信

なかなか時間が取れないので更新が滞る。
流石に、このスレッドでの情報は、生デイタを「加工」するために、多少時間もかかれば、加工方法そのものを考案してみたり、Trial/ErrorsでSophisticateするから、まとまった時間がないと困難。

ソラルテが、加入し、何を思ったかタイガースは2番に使っている。
まあわるいことじゃないが、本当に理解しているのか疑問。
そもそも、「2番最強」論というのは、中途半端な主張。

9人の打者を、打力順(何を持って打力の指標とするかも、考えなければならない、単純にOPSというのでは足りない)に並べたとき、打力の1番、2番、3番をどの順番に置けばよいか?
それを、サイミュレイションを使って計算すると、従来の3~5ではなく、1,2,4番配置がでてくる。
1,2,4の内訳は、端折る。何度も書いてきたからだ。ただ、2番と4番に、総合的な強打者を置く、2番>4番のほうが、4番>2番よりやや得点が大きくなるというのが結果だ。
よって、1,2,4に強い打者を配置すると言う前提なしに、単に2番最強だの言ってみても始まらない。

この1,2,4配置については、ソフトバンク打線を対象に、日本の鳥越さんのグループが、きちんと学術論文で確認(同種のサイミュレイションは、USでははるか昔に理論として確立)している。
http://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/~kyodo/kokyuroku/contents/pdf/1758-01.pdf#search=%27%E9%B3%A5%E8%B6%8A%E3%80%81%E6%89%93%E9%A0%86%E8%80%83%E5%AF%9F%E3%80%81%E3%82%BB%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%80%81%E3%82%BD%E3%83%95%E3%83%88%E3%83%90%E3%83%B3%E3%82%AF%27

これは、何度も言うように数学的解。日本とMLBとの違いとか、DHのあるなしとは関係ない。DHのありなら、DHを含めた9人のシャフルになるだけのこと。
DHのあるなしにかかわらず、MLBでセイバーメトリクスを重視する球団は、ほぼ、2番に強打者を置いている。
そして、DHのないアメリカンリーグで2番を打つマイク・トラウトの打点に、彼の前の1番、9番、8番の出塁がどれだけ含まれているかも簡単に分析してみた(このスレッドの過去ログにある)。結論は、1番の出塁が、75%以上影響する。したがって、下位打線の力量が、この解析を影響することはない。

そして、もっと大事なのは、打順を最適化したとしても、一試合あたりのゲインは、たった0.3~0.5点に過ぎないこと。シーズン140試合以上戦えば、それでも40~70点のゲインになるから、勝率を5分以上動かすことが出来る。
しかし、おそらくNPBの首脳は、組み替えたらその試合ではっきりと差を体感できると思っている。それは無理。その感触を期待して裏切られるから、迷走する。
これも、専門のアナリストを集めたオペレイションズ部門をもたないタイガースの、球団的体質欠陥。そろそろ近代化して欲しいもの。

さて、今の打線に文句をつけよう。

上に書いたように、1,2,4には、強打者を置くべき。
しかし、その中で、1番は、後ろの2番のために出塁しなければならない。トラウトの複数打点の75%は、1番の出塁によるもの。
ソラルテが、トラウト的な存在だとする(未だ判らないが・・)
一番近本は、出塁型ではない。

出塁は、単に出塁率をみればよいというわけではない。もちろん、結果としての出塁は、出塁率から見る。
だが、出塁には、安打とウォークがある。
安打は、打率の貢献部分。そして、打率が、シーズン中相当変動するのは、周知の事実。
つまり、安定した出塁には、Iso D(出塁率ー打率)が必要。なぜなら、Iso Dをコントロールする選球眼は、おそらく天性の素質で、シーズンを通して、あるいはキャリアの何年かを見ても非常に安定しているからだ。
近年のタイガースでは鳥谷を思えばよい。安定してウォークを選んでいた印象があるはず。

1番打者に求められる資質は、OPSとしてせめて打線のトップ4に入ること。
出塁率が高いが、その内訳としてIso Dが高いこと。

近本は、打率は、今やや落ちているが、280~300を打てる打者だろう。だが、Iso Dが、0.04前後しかない。最初の頃は、まだ首脳に打でアピールしたいから敢えて、ウォークを選んでいいないのかと思ったが、ほぼシーズン2/3を過ぎた今、これが彼の本来の能力であることは間違いない。

IsoD順でタイガース打線をみると
北條   0.1
糸原   0.094
糸井   0.093
上本   0.082
中谷   0.08
福留   0.078
鳥谷   0.078
高山   0.071
マルテ
江越
植田


平均~それ以下は、
梅野   0.054
木浪   0.053
大山   0.049
近本   0.045
陽川   0.043
ナヴァ-ロ 0.035
ソラルテ  0.035
坂本    0.035
原口    0.026

あくまでIsoDだけから(これに、そこそこ打率が要求される)一番の候補は、
北條~高山ぐらいになる。
ここで、打率で選別すると
糸井だけが残る。一応高山をぎりぎりということでバックアップにしておく。

1番糸井
2番ソラルテという

打線はなかなか得点力を上げるように見える。

近本が、盗塁もできて比較的小兵で・・・ということで、旧式なイメージから1番に固定しているが、
彼の緒元を見ると

OPS  Iso D   Iso P    BA(打率)
0.699 0.045   0.112   0.271
これは、つなぎの位置に相応しい数値。
実は、開幕から6月頃までは、Iso Pが0.15以上あった。これは日本レヴェルなら、中距離打者といってよい数字。
しかし、最近0.11にまで落ちている。
今年が初年の選手で、まだ伸び代があり、一方研究されつつある過程だから、最終の数値はもう少し時間がかかる。0.11は低すぎる。
0.15は最低守って欲しい。

ともあれ、この数字で見る限り、3番が適当。
セイバー分析でみると、3番は実はそれほど得点に関与しない打順。不思議かもしれない。
ただ、ここにそこそこ長打が打てる打者がおれば、1,2の攻撃で残った走者を進めたり返せる。
そして、3番が出塁することで、4番の得点力を増強できる。

だたし、タイガース打線には、ソラルテと同力量の4番は存在しない。
なので、ここで尻すぼみになってしまう。
どうしても、4~7の間に、2人、長打者が必要なのに、大山しかいない。

4番は、1番についで、ノーアウトで回ってくるケイスが多い打順ゆえ、出塁も要求される。
つまり、オールラウンドヒッターの打順。
Iso Pが高いが、打率が低い、Iso Dが低い打者をおくことはできない打順。

例えばかつての福留は、Iso Pで、0.17、打率は、300をキープ、その上で、Iso Dも0.08以上を維持していた。ややスケィルは小さいが(Iso Pで0.25以上ないと、本当の主砲とはいえない、中日時代の福留は、0.25ぐらいあった)4番として不適ではなかった。
今は問題外。

糸井も、Iso Pが、0.17、打率300、Iso D 0.78と再びスケイルは小ぶりでも、4番の器だった。今の糸井は、Iso Pを失って(今年の急速な落下は、故障があるのだろうと思う)、4番は勤まらない。

ソラルテが、安定して長打を放つようになっても、4番以降に、2人は長打者が必要で、大山が辛うじて合格とはいえ、もう一人いないと、絶対に優勝戦線には出られない。

折角ソラルテが、内野万能なのだから(MLB時代の守備機会をみると、サァドベイスマンで、ショォト、セカンドは、10%ぐらいしか守っていないが・・・)内野で守備ポジションであるショォトかセカンドをソラルテにあてがって、長打者を1塁に使うオプションを残さないと、動きが取れない。
ソラルテの、守備を含めたスタッツはここにある。
https://www.baseball-reference.com/players/s/solarya01.shtml

まず、2番の前に出塁を確保できる配置換え。
そして、ソラルテが入ったからといって、日本人長打者グループから、もう一人レギュラーを確保しないと、来年も絶対に優勝は無理。

首脳や編成が、それだけの危機感をもって、近未来展望をしていることを祈る。





[101] Re: HR/FB

投稿者: pui 投稿日:2019年 7月 2日(火)23時17分15秒  返信

> 3.これは間接的にPuiさんの質問にも答えていますね。HRというイヴェントは、そもそも投手にとってフライボールの10%程度に固定されているゆえに、一打での失点は大きくても、総失点との相関は高くならない・・・ということになります。

なるほど。
飛球の10%程度がホームランというのが投手によってあまり変わらないんですねえ。
球場やFB/GBの比率が被本塁打の多寡を決める主要因なんですね。
それにしても飛球の10%程度がホームランという割合に驚きました。
10%もある!?というのが率直な感想です。
タイガース戦の見過ぎのせいかもしれません(汗
タイガースについては2%くらいとちゃいますかね・・・w




[100] HR/FB

投稿者: USA 投稿日:2019年 7月 2日(火)01時35分53秒  返信

投手能力評定に関してもう少し。

これはいずれ統計的分析を示そうと思っているのですが、例えば投手のストライク率が、失点や与四球、奪三振などとどのように相関するか?

ここで本題からいきなり脱線。
巷間、「ストライクで勝負」とか「ボールをうまく見せ球にする」といわれますね。

特に、日本の野球は、MLBに比べてストライク勝負が少ないなどといいます。
ところが、ストライク率をMLBと日本で比べると意外なことに・・・

MLBの平均は62%、Statistics (Stats, スタッツ)的に成績の良い投手を採ると64%ぐらいというデイタがあります。
http://www.efastball.com/baseball/pitching/pitching-strike-to-ball-ratio/

一方日本のそれは、
http://www.nikkanhc.co.jp/news/1604/
セ・パ両リーグで多少差があります(誤差の範囲と認定してもよいでしょう)が、大体64%
なので、この数字を見る限り変わりません。

もし両者に差があるなら、投手有利、打者有利カウントなど、Situational(状況別)ストライク率を見る必要がありそうですね。

さてNPBでのこれらのStatsは、公式記録には記載されず、ゲイムログを粒さに追いかけるか、デルタ社などの提供するデイタ(有料)に依存せざるを得ません。
民間のデイタベイスは、信憑性を確保するのに難があるものもあって。。。
まあおいおい。


最後にHRとの関係で少し。
HR/FBという指標を偶々調べていて出てきた(個人的な分析+文献)要素は、
1.この指標は、投手の能力ではなく、むしろ投手がどのボールパークで投げているかで決まりやすい。つまり、フライボールを打たれる限りその飛距離・結末は、投手がコントロールできないパラメターである(丁度、バットにボールがコンタクトした後安打になるかどうかは、投手のコントロールできない部分であるという、BABIPの骨子と似ていますね)。
1b。ただし、投手によってFB/GB(フライボールとグラウンドボール)との比率は違う。投手の個性のようなもの。したがってGBの多い投手は、一般的に被本塁打数も少なくなる。

2.投手によらず、HR/FBは、一定の回帰中央値(数多く標本を採れば、一定値に落ち着く)10%(変動幅は、8~12%) を目指す。
逆に、この値が、10%を著しく越えるなら、現時点での成績は「確率的変動(つまりは偶然)」が関与していて、シーズン終了時点に向けて、10%に戻ってゆく。

例えば菅野の被本塁打について取りざたされていますが、FB被打数を、一度ゲイムログから調べてみて、現在の被本塁打が確かに予想値よりはるかに上回っているのか(それなら偶発事象)、それとも今年は例年よりFBが多い故に、被本塁打の絶対数も大きいのか(それなら、投球スタイル・球種の変化などに起因するかもしれない)などは、面白い解析になるかもしれません。

3.これは間接的にPuiさんの質問にも答えていますね。HRというイヴェントは、そもそも投手にとってフライボールの10%程度に固定されているゆえに、一打での失点は大きくても、総失点との相関は高くならない・・・ということになります。








[99] Re: 勢力均衡?O'sは蚊帳の外(呆笑)

投稿者: pui 投稿日:2019年 6月29日(土)23時08分20秒  返信

> ワシントン・ナショナルズのように、2年連続で、ストラスバーグ、ハーパーと投打の最高実力者を取れたのも、当時のナショナルズがカナダから引っ越してきて未だどん底に喘いでいたからこそ可能だったこと。
> もちろん、選手に不公平感を抱かせないために、実力を誇示できれば、短いスパンでFAとして自分が主導的に別ティームに移れるというオプションがしっかりと完備していることもありますね。

NPBの方は下位に沈んでもあまり救済がありませんもんねえ。
とはいえ、ついついドラ1を巡るクジ引きも楽しんでしまいますw
もうちょいクジ運が強くてもええやろう、タイガース・・・


> そして、大胆かつ活発なトレイド。
> 大体何処のティームも「ユニークな」弱点を抱えているもの。
> そして、余剰戦力もある。
>
> これをうまく帳消しできるようにトレイドを活用するのは、リソースの有効利用(これは球界全体を考えてですね)という観点からも意味ある行為だと思います。

そうそうトレードが活発ですよねえ、MLBは。
特に優勝争いを繰り広げるチームは戦力補強に奔走してますよねー。
NPBはトレードがあまりないですよねえ。
特に主力選手のトレードってのはなかなか目にしません。
なぜか日ハムと読売間だけは活発に行われてる気がしますが。

> ただ・・・オリオールズの場合、どうもオーナーがご乱心らしく、暫くは立ち直れないでしょう。
>
> そういえば、今年オリオールズは、アストロズ(フライボールのアストロズ)からGMを引っこ抜き、そのGMは、アストロズで腹心だった「NASA出身(NASAの根拠のひとつはヒューストンですね、アストロズの名前の由来でもあるぐらい・・)」のアナリストをGM補佐として連れて来たので、彼らがどうティームを再建してくれるのか、個人的には興味を持って眺めています。

アリーグの東地区の順位表見てきたら、今年もオリオールズは厳しそうですね(汗
敏腕GMでもさすがにこんな短期間での改革は不可能ですね~。
やっぱりアストロズ同様に、アッパー気味のスイングでフライを打つことを推奨したり、持ち球にカーブのある投手を集めたりしてるんですかねえ。
GMに強力な権力があるとこもNPBとは違う所ですねえ。
NPB球団にも長期的なビジョンでチーム作りするための役職はあってええかもですね。
監督に対する依存度が高すぎるのかも。
逆に言えば小回りが利きやすいのかもしれませんけど。



[98] Re: 勢力均衡?O'sは蚊帳の外(呆笑)

投稿者: USA 投稿日:2019年 6月29日(土)01時37分38秒  返信

> とは言っても、MLBのどのチームも低迷する時期はあっても数年後に躍進を遂げ、地区優勝(やワイルドカードでプレーオフ進出)しちゃいませんか?
> どこぞの縦縞のネコ科チームみたいに10数年リーグ制覇がないなんてのは稀に見えますw
> そこがNPBと違ってすごいなーと感心しています。
> やっぱドラフトの完全ウエーバー制の影響が大きいんでしょうかね~。

NPBのドラフトは、何を目的にしているのか、見えませんね。口では勢力均衡を言いながら、人気ティームの選手候補による投票会でもあるし、くじ引きなどという馬鹿げた解決法を採用していますから。
たしかに、順位に基づいて、戦力の少ないティームに優先的に実力の優れた選手が入るのは大きいでしょう。

ワシントン・ナショナルズのように、2年連続で、ストラスバーグ、ハーパーと投打の最高実力者を取れたのも、当時のナショナルズがカナダから引っ越してきて未だどん底に喘いでいたからこそ可能だったこと。
もちろん、選手に不公平感を抱かせないために、実力を誇示できれば、短いスパンでFAとして自分が主導的に別ティームに移れるというオプションがしっかりと完備していることもありますね。

そして、大胆かつ活発なトレイド。
大体何処のティームも「ユニークな」弱点を抱えているもの。
そして、余剰戦力もある。

これをうまく帳消しできるようにトレイドを活用するのは、リソースの有効利用(これは球界全体を考えてですね)という観点からも意味ある行為だと思います。

ただ・・・オリオールズの場合、どうもオーナーがご乱心らしく、暫くは立ち直れないでしょう。

そういえば、今年オリオールズは、アストロズ(フライボールのアストロズ)からGMを引っこ抜き、そのGMは、アストロズで腹心だった「NASA出身(NASAの根拠のひとつはヒューストンですね、アストロズの名前の由来でもあるぐらい・・)」のアナリストをGM補佐として連れて来たので、彼らがどうティームを再建してくれるのか、個人的には興味を持って眺めています。


>



[97] Re: SLGなど

投稿者: pui 投稿日:2019年 6月28日(金)23時51分55秒  返信

> Sluggerとは、Who hits powerfully、つまりHard-hitter「強打者」で、「強打者」⊃「長打者」であっても、イクウォールではない。

そうやったんですねえ、それが誤解を招きやすい原因。


> 今、多士済々だった選手をトレイドで放出してしまい、クリス・デイヴィスだけが残っているけれども、首位から60ゲイム放された最下位と最低の惨状に喘いでいます・・・

とは言っても、MLBのどのチームも低迷する時期はあっても数年後に躍進を遂げ、地区優勝(やワイルドカードでプレーオフ進出)しちゃいませんか?
どこぞの縦縞のネコ科チームみたいに10数年リーグ制覇がないなんてのは稀に見えますw
そこがNPBと違ってすごいなーと感心しています。
やっぱドラフトの完全ウエーバー制の影響が大きいんでしょうかね~。



[96] (無題)

投稿者: USA 投稿日:2019年 6月28日(金)21時38分56秒  返信

>WPAに関して、私自身の感想はこれぐらいにして、次稿でTom Tangoの評を紹介したい。

彼自身のBlogからの引用。URLは下に。

What WPA represents is the quantification of your feelings as the game unfolds.  Imagine if Youk hit into a triple play his first 2 AB, with the score tied 0-0 the whole time, then the Sox lead 15-0 (and he gets two outs), then he hits two HR.  How is it that you felt with Youk, if you tracked it in real time?
「訳」
WPAは、ゲームが進行するにつれて、見ているあなたのうちに呼び起こされる感情を定量化するものだ。もし、ユーキリス(このBlogは2008年のもの、時代を感じさせる・・・その後彼が日本でプレイするなんて、誰も想像しなかっただろう)が、最初の2打席で、トリプルプレイを引き起こしてしまったとしよう。ゲームは0-0の膠着状態。ところが、RedSox打線が爆発、ただし、ユーキリスは、2打席凡退と、一人蚊帳の外状態。騒ぎが収まった後で、2本HRを打って、15-0の大勝ゲイムに仇花を添える・・・・
見ているあなたは、ユーキリスをどう感じるだろうか?


Well, his first two AB, you are cursing his name like there’s no tomorrow, then when the team batted around (twice), your blood pressure starts to go down, and then, with the score at 15-0, you’re probably not even watching the game any more.
おそらく、最初の2打席の惨状をみて、この世の終わりのような形相で、「このXX打者め」とユーキリスを呪うだろう。
さて、打者一巡が2回続き{しかし、ユーキリス一人が2打席とも凡退)あなたの血圧は少し下がってゆく。15-0になったら、もう試合を見ていないかもしれない。


That is what WPA captures.... the quantification of your feelings as the game unfolds, assigned to the players involved.
これこそ、WPAの意味するものだ。ゲームの展開に反応するあなたの感情、それも特定の選手に対する感情の定量化。

WPA is not a way to evaluate the talent of a player.  WPA is exactly the same as counting a PA 11 times when the bases loaded down by 1 with 2 outs in the bottom of the 9th and counting a PA as almost zero in a blowout game.  It is basically ridiculous to think that one PA can inform you on the talent level of a player 1000 times more in one situation than another.

WPAは、選手の能力を評価する指標ではない。9回裏一点を追う展開で、2アウト満塁という打席を11回計上、一方で完全に一方的に突き放された試合の打席をゼロと認定しても換わらない。そもそも、ある条件(ここぞという場面)の打席でのパフォーマンスが、他の打席(どうでもよい?)での成績に比べて1000倍も選手能力を反映できると考えること事態が、馬鹿げているのだ(ここが、本当のセイバーメトリシャンが一致して、声を大にして主張したいところでしょう)

WPA/LI however might be a way to evaluate the talent of a player, since now each PA is exactly worth 1 PA.  The only thing we are doing is realizing that baseball might not be a random game, and that a player might tailor his approach based on the base/out inning/score.  We don’t know how much he does tailor his approach.  That needs to be studied.

とはいえ、WPAが、選手の能力を測る指標足りえるというアイディアそのものを棄却するのは、尚早かもしれない(科学において完全に何かを否定する事は理論上困難、それゆえ含みを残すということです)。打席は、どの打席も平等な重みをもつのだ。もしかしたら、数値解析から、ベイスボールは完全にランダムに事象が起り続けるのではなく、選手が占塁状況、アウトカウント、スコアの推移によって能力をコントロールしている場面もありえるということが導けるかもしれない・・この部分についてはまだ解析が必要なのだろう
(流石にナイーヴなファンを幻滅させないために、ややファンサーヴィス的外交コメント・・しかし、前半にTom自身が言っていることを受け取れば、最後の部分はむしろ蛇足に見えなくもありませんね・・・

http://www.insidethebook.com/ee/index.php/site/comments/wpa_is_wpa_is_not/



[95] Re: SLGなど

投稿者: USA 投稿日:2019年 6月28日(金)20時17分57秒  返信

ついでに・・・これも何度か書きましたが、少なくともセイバー関係のサイトなどを見ても、あまりこの問題に触れていないのでもう一度。

その前に質問。何故三冠王はあれほど史上数が少ない=獲得が難しいのでしょうね?

もちろん、簡単な答えは、「ひとつのタイトルをとることすら同時代にリーグに在籍するすべての打者を凌駕しなければならない」「それを3つも重ねるのは確率的に小さいオッズになるのは仕方がない」

でもこの答えは、本質ではないのですね。

ただし、タイトルのうち、打点は固有能力とはいえない。だから、打点を表彰対象にする事には疑問を感じますがまあそれは余話。

数値解析から見えてくるのは、Iso P(長打の指標)、Iso D(選球眼)、BA(打率、おそらくバットとボールをコンタクトさせる能力)は独立{相関が非常に薄い}、互いに素であるということです。
この分析が意味するところは、この3つの能力は、一人の人間に宿ることが難しいということです。

例外的にそれを兼ね備えた人間が、マルティクラウン(多冠)を得ることが出来る、だからより達成が困難であるということです。

ところが、クラウンを取る選手についてはこれが簡単に納得できるのに、普通の選手に対してはそうではない(苦笑)。常に「3つの能力(この場合は、選球眼、コンタクト能力と長打能力です)」を求めているように見えます。
ファンも首脳も、とりわけパワーヒッターに常に打率を求めている。
打率が落ちれば「それ不調」と大騒ぎ、レギュラーを簡単に剥奪されてしまう。
長打力Iso Pは殆ど変動しないのにね・・・

本来両立が稀である現象を追いかけているということに気づいているのでしょうか?

打線とは有難いもので、点(独立した個人)ではなく、線(グループ)としての性能を求めることが出来ます。
全体のOPSを上げることに加えて、出塁によって得点機会を増やす打者と、率は多少低くても、塁上の走者を掃除できるヒッターとを前後に組み合わせれば、打線全体の平均値としてOPSもSLGもOBPも確保することができますね。

これが打線構築ということなのですが、残念ながらそういう配慮が、特にタイガース関係ではあまり見られない。
それが残念です。




[93] Re: SLGなど

投稿者: USA 投稿日:2019年 6月28日(金)18時36分49秒  返信

>確かに長打率って名前は誤解を与えてそうですよねえ。
いかにも長打を打ってる率を教えてくれそうな名前。
確かに長打を打ってる選手は伸びやすい数字でもありますが、長打は少なくてもアベレージを稼ぐタイプの打者の数字も伸びちゃうんですよねー。

ちょうど、本スレッドでも同じ話題が出ていました(笑)。
元々、原語でSlugging percentagesなんですが、このSluggerという言葉が、どうも日本では違ったニュアンスで理解されているような。

Sluggerとは、Who hits powerfully、つまりHard-hitter「強打者」で、「強打者」⊃「長打者」であっても、イクウォールではない。
例えばHR53本、しかし、打率220(かつてのバルティモアオリオールズのChris Davisがそうです)だと、強打者といってよいのか。
実際デイヴィスはHRキングに輝いていますが、当時のバルティモアが、マチャド(35発打率330)、ネルソン・クルーズなどティーム平均打率が290と、OPS・OBPの高い打者がほかにもぞろぞろといたから、デイヴィスの異端ともいえる才能(陽川、中谷や江越と共通するものがありますね)を充分活用できたわけです。

今、多士済々だった選手をトレイドで放出してしまい、クリス・デイヴィスだけが残っているけれども、首位から60ゲイム放された最下位と最低の惨状に喘いでいます・・・



[92] Re: 多変数解析の解題

投稿者: pui 投稿日:2019年 6月27日(木)23時25分8秒  返信

> HRは、実際の本数の1.4倍(XR式なら)、得失点に貢献するわけです。
> その分、失点と実際の本数との乖離が大きくなるという説明なら、やや判り易いかも知れません・・・

なるほど、ご説明ありがとうございます。
失点と被本塁打が割と遠い所にあったので、被本塁打が多いからって投手は気にせんでもええのでは?と感想を持ってましたが、そういうわけでもないのですねえ。
例外的とはいえよくホームランを打たれる投手ってのはおりますし、どこからを例外的とするかの線引きが難しそうです。
投手としては長打を警戒してピッチングすべきなのか、多少の長打は許しても安打数そのものを少なくするようにピッチングすべきなのか。
そもそもこういう使い分けをできてるのかって所がわかりませんが・・・

それからUSAさんの説明で失点と本塁打が遠い所にあって、失点と長打率が近い所にあったのには納得できました。
ありがとうございます。
確かに長打率って名前は誤解を与えてそうですよねえ。
いかにも長打を打ってる率を教えてくれそうな名前。
確かに長打を打ってる選手は伸びやすい数字でもありますが、長打は少なくてもアベレージを稼ぐタイプの打者の数字も伸びちゃうんですよねー。



[91] Re: 多変数解析の解題

投稿者: USA 投稿日:2019年 6月27日(木)21時37分21秒  返信

> そして、この式が与える値の中で、HRは実数の4倍効いてくるということも見逃せません。

この部分、わかりにくいかなと、書いた後もやもやと不満を感じていました。

HRは、実際の本数の1.4倍(XR式なら)、得失点に貢献するわけです。
その分、失点と実際の本数との乖離が大きくなるという説明なら、やや判り易いかも知れません・・・



[90] Re: 多変数解析の解題

投稿者: USA 投稿日:2019年 6月27日(木)04時27分25秒  返信

> 私は失点と被安打が近いところにあるのに、失点と被本塁打はそれと比べたら遠いってところが気になりました。

以前、XR式に基づいて、例えば単打、2塁打、3塁打、本塁打で、各ティームどのように得点が分配されているかを図表化しました。
このスレッドの投稿ナンバー78などです。

安打(この場合は、単打~本塁打すべてを含めて)による得点(=投手から見た失点)が例えば、300点とすると、内訳は単打によるものが150点、2塁打が50点、三塁打が25点、 本塁打が75点ぐらい(本塁打由来の得点だけは、ティームによって非常に広い範囲に散らばります、現在セリーグ王者の讀賣と、PF+貧打の中日・阪神とでは、2倍近くの差がでていますね、逆にだからこの部分は補強などで増強できる部分ともいえます)の分布になります。
これはティームの得点ですが、投手の失点の裏返しでもありますね。
確かにHRは、一本あたりの重さが違うとはいえ、それでも安打全体が生み出す総得点・失点における割合が然程大きくないということが理由です。
逆に打たれたら重く響くけれども、そこまでぽんぽんと撃たれる投手は、一般的には例外だということです(今年の菅野はどうなのかな?笑)

さて、長打率ですが、この名称がそもそもミスリーディングだと、常々主張しています。

長打率の式は、単打x1+2塁打x2+3塁打x3+本塁打x4だから、XR式の単打0.5点+2塁打0.74点(係数は、2ではなく、1.5ですね)+3塁打1.14点+本塁打1.4点に近い形をしています。
つまりは、不完全とはいえ得点予想式なのです。
なので、これが得点と高い相関を示す(8割程度)なのは全く不思議ではありません。
そして、この式が与える値の中で、HRは実数の4倍効いてくるということも見逃せません。



[89] WPAあれこれ

投稿者: USA 投稿日:2019年 6月26日(水)22時02分3秒  返信

付図は、ダブルクリックしてウィンドウの拡大を行うと見易くなる


本スレッドで、すこし面白い話題があった。
WPA・・・
基本、固有能力値でない数値にはあまり興味を惹かれない。なにより、数学的にあれこれいじくる余地もないから。

WPAに関して、私自身の感想はこれぐらいにして、次稿でTom Tangoの評を紹介したい。
権威というものは極力認めない主義だが、Tom Tangoは、いわば、セイバーにおける師匠(彼の著作を読んで勉強したから・・)。様々なStatisticsを、広く深く、そして数学的論理的に考証してゆくさま(The Book, まさにこのタイトルに相応しい著作、因みにThe book = The Bibleということ)は、SABRE分野の中でも抜きんでて科学的なアプロオチだと感服させられてきた・・・

さて、WPAに関する本スレッドでの話題は、もしかするとこれが、殊勲打(というスタッツは、公式には存在しない。いわば、競技における参考値のようなもの)と関連するかもしれないという推測があったこと。

これは数学的に証明可能な問題だ。なぜなら、2つのスタッツが関連するためには、有意な相関係数が定義されなければならないから。

そして、まさに多変数解析を応用する最高の対象なので遊んでみる。

まず、元のデイタベイスサイト(https://baseballdata.jp/mdata/shukunda.html)にいくと、殊勲打、決勝打を細かくBreak-downしている。

解析ソフトは日本語を受け付けないので、それぞれの項目を英語化する。
殊勲打(Determining Hits、Det) 決勝打(Winning-Hits), サヨナラ打(Walk-off Hits, W_O_H
), 満塁本塁打(HR with bases loaded, HR-BL), 殊勲単打(Determining Single、Det-H(Det-Sとすればよかった・・))殊勲2塁打(Det-D)、・・・・打率(Batting average、BA)、打点(Runs batted in, RBI), 本塁打(HR), 得点圏打率(BA at runners in scoring position、BA_SCO)、ここにWPA+、WPA-、WPA総合(WPA-Cumulative, WPA_Cum)を加える。
すべてを偏差値化して、標準化する(これを行わないと絶対振幅の違う2つのパラメターを同じ荷重で比較できない)。

その結果が付図。
まず、WPAそのものについて面白いのが、総合値とプラス値とがよく相関するのに、WPA-はこれらと相関が低い。WPAーとWPA+とは独立なのはよいが、それらの加算であるWPA総合とWPA-とが相関が低いのは一見”Does not make sense"。しかし、OPS=SLG+OBPであるが、SLGの貢献がOBPより大きい(ということが、前稿のクラスター解析の距離)のと同じように、WPA+とWPA-のうち、WPA-はWPA+に比べてインパクトの少ない数値である可能性もある。
元になったデイタ(トラバクさんが提供してくれたもの)は、両リーグ130名ほどの選手のうち、上位60だけ、つまりマイナス値がより大きい半分が欠けている可能性は消去しないといけない(が、正規分布の部分集合は再び正規分布になる)から、改善すべき場所。
しかしWPA+とWPA総合値があるからとりあえずこれだけでも意義あるデイタセットだろう。

ざっと見たところ、WPA値と近傍にマップされる「殊勲打」「決勝打」「得点圏」(統計的にはクラッチ能力、つまり状況に応じた打撃能力は、存在が支持されない、これも得点圏打率がMLB関係ではほぼ無視されている理由の一つ、あくまで一つ。ほかにも通年再現性の低さなどいろいろある・・・)スタッツは存在しない。

殊勲打同士で見ると、例えば決勝打と殊勲安打とは、定義が細かいところでは違うものの、同じものを見ていることが見える。そして、HRと殊勲HRとが近いことは、「ここぞというところで打たれるHR」が存在しないことを意味する(もし、ここぞという場面でギアーアップできる打者がいれば、両者の間に乖離が生じる)。RBIと殊勲打とが近いのも、算出される「打点」のうちバイアスのない一部分が殊勲打となっている、再び、クラッチ能力を否定する方向に分析結果が出ているということ。

サイバーメトリシャン(Cyber-metrician)を自認する私自身にとっては、特に不思議ではないが、新しいスタッツの位置づけという意味では興味深い分析だった。






[88] Re: 多変数解析の意味

投稿者: pui 投稿日:2019年 6月26日(水)21時38分16秒  返信

> あまり難しく考えず、簡単にお互いに相関が高いものは、どれかで代表させればよいということです。
> 例えば、被OBPとWHIPとは、ほぼ同じものだから、どちらかを見ておけばよいということです。

なるほど、少し解ってきたような気がしています。
私が何か勘違いをしていると感じられたら、ツッコミお願いしますね(笑)

私は失点と被安打が近いところにあるのに、失点と被本塁打はそれと比べたら遠いってところが気になりました。
これってホームランとヒットの数の差があまりに違い過ぎてこうなってるんですかね。
でも失点と被長打率は結構近い所にありますので、それならもうちょっと失点と被本塁打も近くてよさそうと思っちゃいます。



[87] Re: 多変数解析の意味

投稿者: USA 投稿日:2019年 6月25日(火)23時42分19秒  返信

あまり難しく考えず、簡単にお互いに相関が高いものは、どれかで代表させればよいということです。
例えば、被OBPとWHIPとは、ほぼ同じものだから、どちらかを見ておけばよいということです。

少し脱線しますが、投手の成績を見るとき、「WHIP」といえば、「お、重要なスタッツ、失点とも関連している」と思うのが普通でしょう。
それを、打者側から見れば、「OBP, お、これは失点と関連する重要なスタッツ」と見ているでしょうか?
私自身、同じスタッツなのに、投手側から見たときと、打者側から見たときで、同じ印象を持っていませんでした。
逆に、OBPは確かに得点に重要とはいえ、総得点との相関は、SLGほど高くありません。
ならば、投手の失点を考えるとき、WHIPの限界も見えてくるはずですね。
そして、投手に関しては、失点を予想するにあたっては当然被SLGも見なければならないのに、殆ど議論されていないですね?

加工スタッツは数も多いため、それぞれに対する印象が、どうしても散漫になってしまいがちです。
それぞれの「位置づけ」がどうしても希薄になります。

あくまで多変数解析のBy-product{副産物}ですが、対象が「多」であることが利いてくるわけです。
2つのものを見ている限り、変数間の距離は常に一定です。
しかし、複数の対象をみることで、それぞれのObject{対象物}が、平面、空間の上にポジションされることで、それぞれの間の距離や、関係が違って見えてくるはずです。

何故こんなステップを踏んでいるかというと、あくまで現時点での多変数相関は、Working Progress{現在進行中}だということです。
相関を計算するとき、同じものがいくつも入り込んでいると、当然その分相関度にバイアスが掛かってしまいます。
真の相関の大きさではなく、同じものの繰り返しによる「アーティファクト」を除去する必要があるということです。

これは、技術的な問題ですが、避けて通れないポイントです。
その過程で、副作用として、「思いもかけない親戚関係」が見えてくるのは、いわば、ランダムにDNAテストを行って予想もしない血縁関係が見えてくるのと似ているかもしれません。
そのアナロジーで行くと、人間の家系図みたいなもので、「ああ、このスタッツとこのスタッツとは、親戚関係なんだな、この2つは従兄弟のようなもの、この3つは同じ親から生まれた兄弟なのか・・」というような漠然とした感覚が芽生えてくる筈ですが{笑}??

まあ、最後の部分は私個人の感想に留まるのかもしれませんね。



[86] Re: 投手の能力評定

投稿者: pui 投稿日:2019年 6月25日(火)20時34分20秒  返信

おはようございます

私には早速難しいです(苦笑
全然理解が追いついてないようですw
各スタッツを構成する要素に分解して、その要素同士に相関関係が見られるかってことをされてるのですよねえ。
そうすることによって何が見えて来るのか・・・
な、なにもみえませぬ(汗



[85] Re: 投手の能力評定

投稿者: USA 投稿日:2019年 6月25日(火)03時19分6秒  返信


付図は、ダブルクリックしてウィンドウの拡大を行うと見易くなる


投手関係スタッツの多変数解析を行ってみた。

こういう新しい試行をするのは楽しい。結果がどうであれ、新しいものを創出することになるからね。
本業ではないけれど、一応「研究」と名付けてよいだろう。

さて、基本スタッツデイタベイスとして、MLB.COMサイトを採択した。
2つ理由があって、日本の同種のものに比べてスタッツが豊富であること、そして、圧倒的に選手の数が多い(つまり、母数が大きいということ)ゆえに、統計的に信頼性がより確保できるということ。
http://mlb.mlb.com/stats/sortable.jsp#elem=%5Bobject+Object%5D&tab_level=child&click_text=Sortable+Player+pitching&game_type='R'&season=2019&season_type=ANY&league_code='MLB'&sectionType=sp&statType=pitching&page=1&ts=1561398369986
方法論は退屈なだけだろうけれど専門知識を持つ読者の目に入ることも想定して・・・
まず、すべてのスタッツをイニング毎に変換して(こうしないと、投手同士の間で標準化できない)更に偏差値化する。偏差値化を行うことで、絶対的に振れの幅(Amplitude)が異なる様々な変数、例えば、イニング毎の奪三振数と、イニング毎の失点とが、初めて同じ重さで比較できる。

この上で、クラスター分析ソフト(これは、インターネット上で、Free Applicationとして利用できる、個人的には、Cluster 3.0 を使用している)、を用いて、Multi-parameter correlational Analysis (多変数相関解析)を行った上で、Java-Treeviewを用いて、視覚化する。

スタッツとしては、イヴェントパラメターを用いるべきだが、敢えて加工スタッツも使っている。
加工スタッツを使うようになると、例えばMLBサイトでは採択されていないFIPのようなものをどう扱うかが問題になる。
MLBサイトもあくまで、参考にすぎない。もっと増やしたければ増やすことも可能だ。
ここは、現在のステップがあくまで「試行」であることから、あまりこだわらず、後刻必要なスタッツなりパラメターを加えることでよいだろう。

さて、早速その結果を示そう。

一瞥で納得できる部分、不思議な部分もあるが、よく見ると、首肯できる結果になっている。まあ当然。
それぞれのパラメターについて説明

図の左側から、IP(Innings pitched投球回数)GIDP (Ground ball into double play,併殺打、GO (Gound ball out,ゴロアウト)、HomeRs (ホームラン)、Balk(ボーク、綴りが違っているが御容赦)、SO (Struck out, 三振)、ERA(Earned Runs allowed, 防御率)、Runs (失点)、Hit (被安打)、AVG (被打率)、SLG (被長打率)、OPS (被OPS)、 WHIP(説明の必要はないだろう)、OBP (被出塁率)SB(被盗塁)、BB(与四球)、P/IP(Pitches per inningイニング毎の投球数)、IBB (Intentional Walk, 敬遠)、Pickoff(牽制)CS(Caught stolen Base、盗塁死)、WP (Wildpitch, ワイルドピッチ)、AO(Aerial out, フライアウト)、GO/AO(ゴロとフライアウトの比率)

縦の長さが短いほど、2つの変数の間の相関関係が大きい。

ざっと見て、被Hit数と/被AVGとが相関が高いのは当たり前。
同様に、SLGとOPSとも関係が深い。そして、WHIPとOBPとが非常に相関が高いのも当たり前(WHIP=(ウォーク+安打)/投球回数)だだ、ここでよく考えてほしいのは、実は、WHIPの正体が、出塁率であるということ。一見当たり前だが、この2つを裏表の関係として本当に理解しているだろうか(苦笑)?
さてここで個人的にもう一つ面白いのが、SLGとOPSとが非常に近い関係にあり、その次にAVGがクラスターされ、OBP・WHIPとは少し距離があるということ。

OPS= SLG + OBPである。しかし、その中で、OPSは、よりSLGによって影響を受け、更に、OBP=AVG + Iso Dのうち、AVGが、OPSに近いところにくるが、OBPとしてみると
遠い・・・ということは、Iso Dという示標が、OPSを構成する3つ、AVG, Iso P, Iso Dのなかで、尤も「特異」な示数であるということを意味している。

これは、打撃スタッツの相関関係を見てもそうなる。出塁の重要性というのは、「打撃における特異点」である、そして、そのユニークさ(特異性)は、Iso D、すなわち選球眼が、他の打撃能力とは全く異なる能力だということになってくる。
こういう見方は、あまり普通の野球論では出てこないだろう。多次元相関分析の醍醐味だ。

さて、ここまで上げたスタッツの内、Homerunから、OBPまでは、一つの「群、クラスター」にまとめ上げられている。これも意味のあること。
これらのスタッツは、たとえ相関が薄いとはいえ、一応同じカテゴリーに属する、つまりは共通の根底能力に基づいたものだということだ。

このなかで、例えばホームランとボークとの相関は、流石に両者の距離(縦軸の長さ)から見ても、コンピュータがなんとかボークというスタッツをどれかと関係づけようとして偶然に成立してしまったものだということはまあ明らか。
ERAと失点などは、日常レヴェルでその乖離の方が問題にされるけれども、広義の失点という意味から、近いところにマップされるのは、当然だろう。

奪三振は、他のスタッツと、近くにはマップされない。これは、故に投手にとってかなり独立した能力であることがわかる。
被本塁打もそう。本当は、被本塁打と、AOとの間にもっと相関があるかと予想したのだが、これは意外だ。

さて、右側のクラスターに行くが、これらの緒元は、そもそも縦軸の距離が大きい、すなわち相関が薄い。
HBP(死球)と盗塁・・ハハハ。コンピュータが当惑しているね。
BBとP/IP、四球とイニング当たりの投球数とは、これは緩い相関だが、意味は理解できる。投球数が大きく成れば、それだけボールカウントが4に近づきやすいから。
AOとGO/AO比とが近いのも面白い。そして、ここにGOが入って来ないことから、GO/AO比は、実はAOの数によって一意的に規定されるらしいことが読めてくる。

WPは、他のスタッツとあまり関連していないようだ。コントロールということから、四球の数と関係でもするかと思ったがこれは予想外れ。
IBB(敬遠)とPickoffとは、再びコンピュータの迷走といえるだろう。

まず、出てきた結果を一応まとめてみた。
これが、多次元クラスター(相関群分析)という手法。







http://mlb.mlb.com/stats/sortable.jsp#elem=%5Bobject+Object%5D&tab_level=child&click_text=Sortable+Player+pitching&game_type='R'&season=2019&season_type=ANY&league_code='MLB'&sectionType=sp&statType=pitching&page=1&ts=1561398369986



[84] 投手の能力評定

投稿者: USA 投稿日:2019年 6月24日(月)06時55分49秒  返信   編集済

新たな視点から投手能力を見るという試行は続行しますが、普通にみられる数値の意義をもう少し明らかにする必要もあるでしょう。

そして、Sabre関係のサイトでみられる様々な「加工スタッツ」が何を意味するかをもう少し踏み込んで理解することも必要です。

まず、様々なStatics, スタッツについて多少階層的に言及・再整理しておくべきでしょう。

投手が試合に登板する → 登板試合数、先発試合数、救援登板数、そして、総計何イニングズ投げたかという数値が生まれます。

この結果として、勝敗数、ホールド、セイヴなどもありますが、個人的に殆ど興味ありません。投手の能力以外にティームの相対打力、守備力など関与するパラメターが多すぎて、結果として眺めることはできても、投手の能力をGaugeするためには余りにクルード(粗)過ぎて、実用価値が少ないからです。

さてイニングの中で何が起こるか?
これが、次のレヴェルです。

凡打(飛球とグラウンドボール)、安打(単打~HR)、三振、ウォーク(四球、死球、敬遠)
この部分は、XR式の各要素以上に、極単純に整理できます。

打者が出塁した後、牽制、ボーク(この部分は投手の野手としての能力)
被盗塁、盗塁死(この部分は捕手との共同作業)などでしょう(見落としがあったらご容赦)
ちなみに、牽制死やボークによる損失・利得は、XR式にはありませんが、ほぼ盗塁や盗塁死と同様に扱うことにしています(前述のXRAの算出において)。

次のレヴェルに、これらのイヴェントスタッツを加工したものとして、被打率、被HR率、被長打率、被OBP, 被OPSなど、打撃スタッツの裏返しがあり、K/9 BB/9 (K/BBという重宝される数値がありますが、これは前2者のデリヴァティヴ)、更に加工を進めて、K/BBのように能力コンテクスト示数的な、ERA/FIP, WHIP、BABIP、LOB%などが提示されています。
FIPなども面白いスタッツですが、単独で見ると、これもかなりバイアスがかかっていて、むしろERAとFIPとのDifferential(差異、Δ)を見て、ワンシーズンを超えた長期的な能力推定の根拠として使うのがProductiveかもしれません。例えばガルシアの今年の「不調」は、昨年の成績が相当Inflationであったことから、かなり容易に予想されたことといえるでしょうから。

このうち、基本になるイヴェントスタッツレヴェルで、相互スタッツの間に、相関の有無があるかどうかを、まず数学・統計学的にSurveyしてみる必要性を感じます。

ちょうど、OBP, OPSなどの加工スタッツを、互いに素である因子に分析する(OPS= 2 x BA + Iso P +Iso D)のと同じことです。たがいに素であるという事が重要です。なぜなら、互いに素であるパラメター同士は、それぞれをどのように函数変換しても、デリヴァティヴな関係(つまり、上下の関係)にはならないからです。

さて、多変数間の相関ですが、恣意的に2つを選んで相関係数を見るのではなく、総合的にすべての組み合わせの相関を計算する統計的トゥールを個人的に日常使っていて(多変数クラスター解析アルゴリズム)、それを応用した分析はあまり見たことがない(USのSABRE関係の論文では少数零見たこともありますが、日本ではほぼ皆無)ので、それをまず紹介しましょう。
ここは、完全に私のユニークなアプロオチです。

打については、既に同様の解析をこのスレッドの最初の方で紹介してあります(投稿14、しかし、一般の読者(がいれば、笑)にとってはほぼ何のことか意味不明だったことでしょう)。

取り合えず、前口上はここまで。



[83] Re: 投手の評定

投稿者: pui 投稿日:2019年 6月22日(土)09時22分30秒  返信

> 打点ほど再現性は低くないが、ERAの根底にある「自責点」というアイディアは、そもそも感心しない。

私も自責点に疑問を持ってます、すごく単純な部分にですが。
投手自身が失策をおかしてそれが失点につながった場合は自責点でカウントするべきやないのかっていっつも思います。


> このExtrapolated Runs allowed(XRA, そういうものを考えたセイバーメトリシャンが過去にいれば、こういうネイミングになるだろう、訳せば失点期待値)が、意味のあるスタッツかどうかを、最低10人ぐらいの投手を対象にデイタベイスを作成して、結果を見て印象との乖離(があるほうが当然面白いし、新しい視点を提供しているということになるだろう)を吟味してみる必要がある。
>
> このスタッツは、おそらく救援投手を対象にしたほうが面白い(し、なにより作成が容易)。

面白いアプローチを考えはりますね、興味津々。
去年やったか一昨年やったか、XRの式にチーム成績を当てはめて遊んでみたことがありました。
実際の得点に近いチームや実際の得点と10%以上の違いがあるチームがあったりと面白かったです。


> XRAは、投手同士の比較のために、投げたイニングズで割った数値を見るべきだろう。
>
> その生の数値は、
> 能見が、0.62
> ドリスが0.35
> イニングあたりこれだけの失点が計上されてゆくということ。
> もちろん現時点では、何が良いのやら悪いのやらさっぱり五里夢中(笑)。

この数値に9を掛けた値がこの期間の防御率(失点率)にもっと近くなるのかと思いきや・・・
やはり独特な数値が出るんですねー。
PJはすごい数値を叩き出しそう・・・w
これからどうなってくのか、楽しみ。





[82] 投手の評定

投稿者: USA 投稿日:2019年 6月22日(土)07時18分31秒  返信

Puiさんからの問いかけで、以前から考えていたアイディアを実行に移すことにした。

投手をどのように評価するか。
基本は、打者の場合と同じで、「如何に失点が少ないか」「相手に得点するチャンスを与えていないか」

こうなると、ERA(防御率)が普通取りざたされるのだろうが、あれは打点と同じで、「結果の数値」であり、「選手本来の固有能力」ではない。
打点ほど再現性は低くないが、ERAの根底にある「自責点」というアイディアは、そもそも感心しない。

結果として失点がなかったとしても、ランナーを溜めてあわやという場面をかろうじて切り抜けるのと、三者連続三振にとったというのが同じ扱いでは、本当の「勤務評定」として納得できない。

そこで、投手の失点=打者の得点と大胆に割り切って(割り切らないと発明は生まれない・・・)、XR式を基にして、投手が登板したイニング中、どういういイヴェントが起ったかを逐次失点「攻撃側の得点を裏返して」見てみることにする。

具体的に、たとえ0点で切り抜けようとも、一安打、一ウォーク、1三振、2凡打なら、事象から期待される得点は、0.5+0.37+(-0.098)+(-0.09*2)ということになるから、失点は0.592ということになる、

このExtrapolated Runs allowed(XRA, そういうものを考えたセイバーメトリシャンが過去にいれば、こういうネイミングになるだろう、訳せば失点期待値)が、意味のあるスタッツかどうかを、最低10人ぐらいの投手を対象にデイタベイスを作成して、結果を見て印象との乖離(があるほうが当然面白いし、新しい視点を提供しているということになるだろう)を吟味してみる必要がある。

このスタッツは、おそらく救援投手を対象にしたほうが面白い(し、なにより作成が容易)。

まず、ドリスと能見で見てみた。
期間は、5月20日前後から現在までの一ヶ月。
これは、情報処理に掛かる時間ゆえ(当然、ゲイムログに粒さに当たって調査する以外方法がない)。
当然今後今シーズンはじめから、そして、昨シーズンのデイタなど順次取り揃えてゆく予定。

XRAは、投手同士の比較のために、投げたイニングズで割った数値を見るべきだろう。

その生の数値は、
能見が、0.62
ドリスが0.35
イニングあたりこれだけの失点が計上されてゆくということ。
もちろん現時点では、何が良いのやら悪いのやらさっぱり五里夢中(笑)。

これを、ジョンソンや藤川を入れて、タイガースの救援陣全体で比較、更にセ・リーグ各球団、セ・パ12球団、そしてMLBなども入れてSurveyしてみたらどうなるか?

ということで、既存のスタッツを色々と論評する代わりに、新しいプロジェクトとして興してみることになった。

さて、どうなることやら?
われながら、興味津々。
 



[81] Re: Markov 計算機

投稿者: USA 投稿日:2019年 6月12日(水)21時40分3秒  返信

昨日は、緒元から少し得点が少ないかと思って計算機を回してみたら、予想値そのものだった。
今日はどうかと思って再び起動。

タイガースの予想得点は8.79点だから、9点取れていてもおかしくはない展開。
まあ、この1点は誤差範囲だろう。

ホークスは、昨日の予想値が、1.75点。今日は1.67点なので、連日2点は妥当。
タイガースにとってはラッキーなことに、打線がプティスランプ。

昨日もそうだったが、そもそも打数がタイガースに比べてかなり少ない(今日なら37対30)。
打撃機会を与えないタイガース投手陣の奮闘と見るべきなのか?

http://www.tangotiger.net/markov.html



[80] Markov 計算機

投稿者: USA 投稿日:2019年 6月12日(水)03時58分45秒  返信

試合の打撃緒元から、得点期待値を算出する計算機。
Tom Tangoのサイトにおちている。

http://www.tangotiger.net/markov.html

これで昨日のソフトバンク戦を計量すると

タイガースの期待値は1.5点
ホークスの期待値が、1.75点。
ということで、2対2という結果は、ほぼ妥当。

仲良く5安打10三振。

タイガースは、8ウォークに1二塁打
ホークスは、4ウォークに1本塁打
本塁打の分だけ、Smidgesの違い。

http://www.tangotiger.net/markov.html



[79] OPSの内容は?

投稿者: USA 投稿日:2019年 6月 9日(日)21時33分19秒  返信   編集済

ロッテ相手の2勝1敗は、まず順当なところ。
しかし、日本ハムには苦戦した。
相手が上げ潮ということもあるが、攻撃が遅い。
これは結局、総合的な打力の不足ということ。

得点力と最も相関が高いのは確かにOPS

しかし、OPSの内容を無視して打線を組むと、コンピュータサイミュレイションに掛けると、面白い現象が起こる。
OPS=OBP+SLGなのは、周知。SGLは、BA+Iso Pで、実際は、出塁の要素も含んでいる。
だから、OPSを相互に相関の少ない「素因子」に分解すると、2XBA+Iso P+Iso Dということになる。
同じΣOPS(総和ということと平均値という事は同意)でも、OBPに偏重させると、(つまりは、Iso Pを軽視)すると、打線が動かなくなる。どういうことかというと、塁が埋まって併殺がやたらと増えてしまう。

一般に併殺は、打者の失敗と考えられやすいが、併殺と強打とはある程度相関する(そして三振の数も)。併殺を怖がる必要はない。XRを見れば、併殺で失うのは、0.5点に過ぎない。次打席のワンヒットで取り返せる。これは、ある程度大きな事象を平均してみた時のこと。
しかし、OBP偏重打線における併殺は、連続して起こり、残塁の山になって、折角の出塁の意味を消してしまう。時折、塁上にいる走者を「リセット」することは大事なことなのだ。

近年のタイガースのように、打線としてのIso PのΣ(とは、平均値と同じこと)が他球団に比べて相当低い打線だと、OPSだけを見て打線を組むのはおそらくInsufficient

ある程度以上、Iso Pの大きな、しかし打率の低い打者と、Iso Pは小さいが、打率やIso Dで出塁のできる打者とを組み合わせて、打線全体としてバランスをとる必要もあるだろう。
相手投手がOutstanding なPerformanceを見せるときは、安打による出塁もなかなかままならない。Walkで、出た打者を、可能性は低いけれど一発のある打者が時折返す、それを軸に投手戦に持ち込むしかないだろう。

得点なしに投手戦になれば、西のように気の毒な結果になってしまう。



[78] 各ティームの個性(打撃編、2019年6月時点)

投稿者: USA 投稿日:2019年 6月 6日(木)01時52分22秒  返信   編集済

>>39

グラフは小さいけれども、ダブルクリックすると、拡大される。


XR(Extrapolated Runs)は、打撃緒元からティーム総得点(この場合得点は、打点得点の得点ではなく、実際にスコアボードに現れる得点の総和)を推定する式。

普通、実際に得点とほぼ5 %以内の誤差に収まるから優秀な予想式といってよい。
これがどのように作られているかというと、

打数、単打、2塁打、3塁打、本塁打、盗塁、盗塁死、犠打、犠飛、四球(どうしても、ウォークといいたくなる、笑、英語には4ボールという呼び方はないので)、死球(これも、英語なら、Hit by pitch, 当てられ球になる、痛球という感じ)、故意四球(いわゆる敬遠)、三振、併殺打これだけの緒元の数値を計算式に入れるだけ。
そして、それぞれの項目に、例えば、単打なら、0.5点、本塁打なら、1.4点、盗塁なら0.18点という係数を与えるだけ。
実際は、2塁打が、0.72、三塁打が1.04 四死球が0.34.敬遠は-0.09、盗塁成功なら0.18点、失敗なら、-0.32点、三振が、-0.098点、凡退が-0.09、併殺打が-0.37点、犠牲フライ0.37点、犠牲バント0.04点。

それぞれの係数は、最初ランダムに設定したものを、実際のゲイム(もちろん、10年とか、数万を越えるゲイムを相手に)との間で、誤差が最小になるように何度も値を変更した上で、決定されている(コンピュータでアルゴリズムを組めば、簡単に回帰値を決定できる)。

この係数が、リーグを問わず(例えばMLBでも、NPBでも、高校野球でも)ほぼ同じ数値に回帰してくるということは、実は数学的に非常に面白い。

つまり、統一されたルール(例えば塁間距離であるとか、球場のサイズ、そして3ストライク、4ボールなどがイヴェントを定義するということ)の下でゲイムを行う限り、
MLBであろうが、NPBであろうが、高校生であろうが、人間の体格や能力の多少の差は、無視できる誤差に「丸められて」しまうということ。

ここにも、統計処理(たとえそれが、中央値と偏差という2つによって規定される単純なものであるといえども)が、ある程度以上大きな事象を扱うときどれだけ強力なトゥール足りえるか、という証拠がある。

そして個々の値ではなく、中央値で代表させても、誤差はほぼ無視できるところに収まってくる(これが、大数の法則であり、中心極限定理の意味することでもある)という事実の、「野球」解析におけるひとつの例だ。

さて、XR式を解体すると、それぞれのイヴェント、例えば、本塁打によってあるティームがどれだけ得点を挙げているかが見えてくる。
そして、ティーム同士の比較をすることで、例えばタイガースの長所、弱点というものも浮かび上がってくる。

そして、この分析を各年に行う、あるいはリーグ戦と交流戦で比べるなどのやり方で、分析を更に進めることも出来る。

付図のグラフは、2019年の4月から交流戦までの、セ・リーグ6球団の総得点を分解したものだ。
同種のことを、過去10年ぐらい別の掲示板で投稿してきたし、2018年、2019年のプリシーズン(選手構成の変化による影響は、やはりプリシーズンにはっきりと現れる)で、行ってきた(過去投稿39参照)。
グラフを見て感心するのが、この単純な分析で、はっきりとそれぞれのティームの個性が浮かび上がってくることだ。それぞれの項目のティーム別のパターンを見て欲しい。ほぼ、昨年と今年は傾向が同じだ。これは、一昨年でもそうだから、選手構成に加えて、パークファクター的要素も影響を与えているに違いない。

まず、タイガース。
2018年の得点分布をみると、単打、2塁打の得点はリーグ平均のやや上。3塁打は並、甲子園が3塁打パークであることを考えるともう少し上乗せが欲しいが、そもそも3塁打は頻度が低く、得点として全体に与える影響が少ないイヴェントだ。

さて、本塁打ではリーグ上位に大差をつけられている。パークファクター上、甲子園は不利だが、更に不利なナゴヤ本拠の中日よりも低いのは、屈辱的・・・これは決定的な弱点。

四死球は、Iso Dそのものだが、これは伝統的にリーグ上位に常にいる。ティームとして選球眼は悪くない。
後の項目は、あまり大きく総得点に影響を与えないから、改善するプライオリティーが低い。もちろん、観客に見せるゲイム演出のために、例えば盗塁を増やすことに意味がないとはいわないが・・・70%を割りこめば、盗塁=失点になるから、良く考えるべきだろう。今は僅かに得点している。そしてDeNAを除く5球団がみな得点側なのも面白い。もしかすると数値解析に基づく盗塁評価が、遅まきながら日本の球団にも浸透してきたのだろうか?

さて、2019年のタイガースはいかに。

プリシーズンの時から指摘したが、今年はホームランによる得点が上がっている。去年までの最大の弱点が、少しずつ手当てされつつあるということだ。現時点では、中日を上回り、広島DeNAまでもう少しのところまで来ている。
大山、近本など、いわば「新加入」に近いメンバーが結果を出していることが頼もしい。福留、糸井といったヴェテランが、Iso Pで不振にもかかわらず、本塁打得点力が上昇していることは、注目すべきだろうし、長期的に見ても好ましい。

もう、1,2名HRバッターが固定できて、糸井の世代交代に成功できれば、常時Aクラスも夢ではない打力を持てそうだ。
その他の項目は目立った変化はないが、3塁打が印象(ついこの間前にも、糸井+近本の競演があったし、近本がよく打っている)だけでなく、数字にも見えている。

さて、他球団も見てみよう。

今年プリシーズンで広島には異変があった。元来このティームはセ・リーグでは長打力を誇る。だから、単打による得点が逆に少ない。ところが、今年は、単打による得点が増えている代わり、本塁打がめっきり減少、讀賣ヤクルトの後塵を拝している。プリシーズンの頃は、本塁打減を、単打で埋め合わせられず、得点力が低下していたのが、ここにきて、単打の増加で、本塁打の減少を埋め合わせられる程度に復活してきた。今の広島は、投手力もあって好調だが、打線が質では変容しつつも、量を維持できるところに素早く復活してきたのは、予想外の反発力で、さすがに大したものだと思う。
讀賣は、従来弱点だった、四死球による得点を、プリシーズンに増やしてきて、補強が上手に作動しているように見える(得点分配上、今でもそうだ)のに、結果がついてきていない。潜在的には、得点力は随一だから、この先まだ一気に先頭に出てくる可能性は残っているだろう。



[77] Iso D_Re-survey

投稿者: USA 投稿日:2019年 6月 5日(水)00時08分1秒  返信

ついでにIso D値も見てみよう。

北條  0.155  例年の数値が、0.07前後だから、この値は額面どおりは取れないかもしれない。
糸原  0.114  実働は短いが、毎年0.100前後の数字を残しているから、選球眼が良い選手。
これで、打率がもう少しあがれば、一番打者候補だろう。

糸井  0.104  糸井の選球眼の良さは、あまり注目されないが、タイガースに来る前からそう。
高山  0.100   例年0.03ぐらいで、高山の「とんでもないボール」打ちは、有名・・・この値は参考外。
江越  0.088  打席が少なすぎるので、ファームの数字を参考にすると、2018年でも0.100を越えているから意外に選球眼が良いようだ。

上本  0.091  このあたり妥当。選球眼良し。
マルテ 0.089
福留  0.078

鳥谷  0.078  往年に比べれば衰えたかもしれない。流石に年齢相応かな?
中谷  0.074
木浪  0.071
近本  0.054  選球眼はそれほどでもないようだ。やはり1番タイプではない。
梅野  0.054
大山  0.040  4番としては不足な数字。

上本、木浪、北條、糸原と2遊間の選手は、Iso Pが高くない。例外もいるが、まあこれは仕方がない。逆に例外を掴めば、ティームにとって巨大な財産になる。
かつて鳥谷を生かせなかったのがタイガース・・・・
流石にこの2つのポジションは、打撃優先での選考は難しい。

そうすると、出塁して返される側で貢献を求めるべきだが、糸原、上本はIso Dから、条件を満たしている。
北條は今年「眼が良くなった」のか、まだ判らない。

木浪は、選球眼型出塁選手ではない。この選手はもう少し長打力を見てやるべきだろう。2・遊野手として、リーグ平均より長打力があれば、今のタイガースの2・遊候補生の中で、やや異色。
それだけに、ユニークな存在価値が出てくるかもしれない。

何度も書いてしまったが、1番は、1,2,4型でも出塁を求められるポジション。
2,4番の打点を増やす大事な打者。

ただ、OBPが、BA+Iso Dで、構成因子の安定度が、安定のIso Dと元来かなり上下動を伴うBAという性質から、Iso Dの高い選手のほうが、常に結果を期待できる。
もしOBPが高く、BA優先の選手と、Iso D優先の選手という違ったパターン、あるいは同タイプでも2人以上候補が居る選手層の厚さなら、その前後10試合程度の打率の変動を見て、適任を選ぶということも可能だろう。

ちなみに、何打席ほど好調・低調が続けば「ゾーン(笑)と認定できるかというのも、Sabreできちんと分析がなされており(The Book by Tom Tango)近2,3試合なら、確率的変動に過ぎないケイス(サイコロなら、偶々同じ目が繰り返される現象)がむしろ多いという結論も出ている。
FYI








[76] Iso P_Re-Survey

投稿者: USA 投稿日:2019年 6月 4日(火)23時38分27秒  返信

そろそろ選手によっては、打席数が200を超えている。
Iso Pなどの「安定すべき」数値がEquilibriumに達する頃。

現時点でのタイガース打撃陣のIso P値を見てみる。
打席数が余りに少ない選手は参考外

ただし、陽川だけ入れておく。
打席数は16と全く参考にならない数字だが、タイガースIso Pランキングでは必ずトップに出てくる選手。
このリソースを使えないのは、ティームにとって損失だと個人的に思う。

陽川   0.250
中谷   0.244  この値は中谷としても例年の数値(0.180前後)を上回っている。今が旬なのだが・・

マルテ  0.211  そろそろ落ち着いてきたか、日本人枠以外の助っ人としては、0.250は欲しいからまだ不満。

大山   0.186  4月中ごろからこの数字をキープしているが、もう一声、0.210ぐらい行ってくれないものかな・・・

高山   0.155  高山も打席数が足りていないが、参考までに入れておいた。元々、Iso Pはそんなに大きくない選手。過去数年、0.110前後。Iso Dも0.05前後と大きくない。タイプとしては、率で貢献する、返される選手だろう。

近本   0.162  開幕後は、0.250などという日本人枠外助っ人並みの数字だったが、さすがにこの体格では無理だろうと予想していた。4月半ばごろから、0.165前後を維持しているから、本来の実力が見えてきたように思う。再び、今のタイガース打線では、上位の数字で驚異的。これを続けて欲しい。今までのタイガースに一番欠けていたタイプだから。選球眼は良くないから、決して1番タイプではない。1に、選球眼の良い選手で、出来れば打率も0.300前後、全盛期の鳥谷みたいな選手を、2,4にオールマイティーの大砲を置いた後、3番なりに近本が入れば層のぶ厚い打線になる。

梅野  0.145  上げて来た。頼もしい。開幕の頃は、打率だけで、Iso Pが伴っていなかったが、もともと梅野は0.150近くのIso Pをデビュー数年維持していた。これが実力だったはず。出場機会の少なかった2016年に、リズムを失い、2017年も長打が少なく、昨年あたりから復活を見せていた。この選手も選球眼Iso Dは良くない。打率と適度の長打で下位打線の要として中軸の後、6番に出塁型の打者をおいて、7番に梅野、8番に打率は低いけれどIso Pの高い打者を置いて、第二の得点源となれば、凄い打線になるんだけれどもねえ。

福留  0.128  この場所に福留の名前があるのは、物悲しい。流石にAgingと形容するべきだろう。もはや、中軸として期待してはいけない。もちろんこれまでの福留の成績・貢献は十分に考えてあげるべきだろうが、福留を中軸からDisplaceする打者がもうStand-byでなければならないはず。

上本  0.125  これまでのキャリア値に近いから実力相応。 Iso Dはほぼ0.100あって、選球眼の良い選手。打率が上がれば1番候補なのだが・・・

糸井  0.106  Iso Pランキングのこんな場所にいるべきではない選手。かなり慢性の故障としか思えない。

木浪  0.102  未だ実力が見えていないと思う。Iso Dも0.07ぐらいで、出塁型ではない。

これ以下に、鳥谷、糸原、北條らがいる。
0.125以下の選手は、打撃力上、返されるべき打者。
だから、Iso D(せめてOBP)が高くなければ、打者としてレギュラーとしては不十分。




[75] (無題)

投稿者: USA 投稿日:2019年 5月15日(水)22時43分39秒  返信

残念ながら、通常攻撃Hittingの多岐にわたるOutcomesの性で、分析をすぐに載せることはできない。
複数の締め切りと戦っているので・・・

なので、簡単な分析。
まず、Markov計算機を使った今日の試合。
今日のゲイム、タイガースは46打数18安打(うち2塁打3本、本塁打5本!)、9三振、4ウォーク。

計算機にかけてみると、得点期待値は、12.6点ということで、現状とほぼ一致。打撃内容的に、あるべき分配に近づいたということ。お祭り騒ぎだけれど、これがティームとしての打撃能力の向上を意味しているなら嬉しいこと。

もちろん今日の試合では、例えば打線全体のIso Pが0.280もあって、これは普通起りえないこと。故にお祭り。

しかし、マルテのように、Iso Pが、この10日ほどで急激に、0.120から0.240にあがった例も見られる。
Iso Pはキャリアを通して大きく変動しないが、デビューしたて(これは、NPBデビューも含む)のように、Adjustmentの最中の選手の場合、急激な変化はある。そろそろ、マルテの潜在能力が見えてきたのだろうか?

0.240は、日本人枠外助っ人としても、悪くない数字だ。

現在セ・リーグ規定打席到達打者でのIso P ランキングは、
            過去3年平均
鈴木誠    0.313  0.274   (未だ成長過程にあるのだろうか?)
村上     0.291  デイタなし
山田     0.290  0.252 (やや出来すぎの感あり、もう少し落ちてくるかな?)
坂本     0.285  0.183 (現時点の数字は通常の確率的変動を逸脱している。もう少し経過観察が必要か。下方に落ち着いてくるかもしれない。)
ソト     0.277  0.330 (一年だけ)
筒香     0.268  0.296 (やはり日本人では特Aクラスの長距離打者。今年は未だ不調気味)
バレンティン 0.266  0.254
バティスタ 0.225  0.306  (過去一年だけ)
丸      0.215 0.236 (日本人としては、相当な長打力)
岡本     0.199 0.232  (過去一年だけ)
ヴィシエド  0.186 0.207
ロペズ    0.185 0.327  (今年は未だ本調子ではないのか?)
大山     0.180 0.167  (過去1年だけ、もう少し上がると期待したい・・)
平田     0.170
高橋(中)  0.168
近本     0.160

大体、日本人以外の助っ人打者なら、0.250は最低ラインというのが見えてくる。
タイガースで、これを満たしたのはおそらくブラゼル以降皆無。
マートンのケイスのように、当てる能力に優れた、しかし、長打力はあまりない選手を、わざわざ日本人外枠で取るのは、間違っている(もちろん、マートンの功績は評価する、しかし、こういう能力の選手は日本人で充当すべき)。
その他の選手も、長打力の片鱗は見せるものの、あまりに当てる能力が低いから出場させてもらえない。

今のマルテのような使い方をすれば、Iso Pが高くて、BA (打率)が低い選手も、貢献できる。打率が高い梅野を返すという形でだ。

同じことが、陽川や中谷、江越にも言えるはずなのだが・・・
少なくとも投手捕手を除いて、6,7番という打順は、まだ流動的なはず。

http://tangotiger.net/markov.html



[74] Buntのケース

投稿者: USA 投稿日:2019年 5月13日(月)22時26分50秒  返信

無死一塁+バントでは以下の4通りの可能性が考えられる(もっとあるが、頻度があまりに低いのは議論から省く)

一死2塁(普通にバント成功、タイガースの幾人かの打者の場合、成功率は81%前後)

無死一二塁(バント成功+内野安打・守備エラー(大体3%以下)

一死一塁(失敗)

二死無走者(失敗+ランナーアウト、以前ゲイムログを基に調べてみると、2%以下だった)

成功率を80%に固定してみると(タイガースの選手、NPBの平均がこの辺りだが、個人的には90%前後の成功率を誇る名手もいるから、そこを後刻検討するために、バント成功率を変数とした式も導いておく)

期待値は、0.687*0.80*0.97+1.417*0.80*0.03+0.499*0.2*0.98+0.091*0.2*0.02=0.665
バント成功率を未知数にすると、

0.491+0.219*バント成功率
これが期待値。

同様の計算で、得点確率も出てくる。
0.396*バント成功率*0.97+0.604*バント成功率*0.03+0.26*(1-バント成功率)*0.98+0.06*(1-バント成功率)*0.02=0.256+0.135*バント成功率
確率だから、この数値を100%として、%表示(成功率80%で37%ぐらいになる)の方が良いだろう。

ここで予想される反論。
無死1塁における得点期待値や確率を平均値で使うな。ケイスバイケイスの値を使え。

まず、こういう数値はすべて、Mean ± SD(標準偏差)という形で与えられる。
数学上、その函数変換も、中央値の変換±(偏差による誤差)という形に収束する。

問題は、偏差の大きさ。
これも、例えばタイガースのゲイムログとMarkov計算機を用いて、計算は可能だ(煩雑だけれどもね)
各々のケースを見るといっても、それが数集まれば再び、正規分布に戻ってくる。その分布の中央値と偏差の大きさを割り出せば(それは、割り出せる)例外的なケイスの評価ができる(それが、どのくらい、全体に影響するかということ)

野球の各場面でも、エラーなど、稀な事象で、結果ががらりと変わることがあるが、頻度の低いアクシデントを期待するのは、戦略戦術ではない。
だから、あるOPSを持つ打者が、犠打を行ったとき、最も起りえる期待値、確率と、その打者が通常ヒッティングに出たとき、最も起りえる期待値・確率とくらべるべきだろう。

結論からいうと、ケイスバイケイスの数字は、おそらく、中央値、例えば、1.425などという値から、数%の偏差以上にはならないだろう(母数の大きさ故に)。
ここは、もちろん予測であって、生デイタに基づいた解析をいずれ示してみる予定。



[73] (無題)

投稿者: USA 投稿日:2019年 5月13日(月)22時05分47秒  返信

どうやら、一度徹底して、HittingとBuntとの利害得失を数値計算で示さなければならないかもしれない。
エヴィデンスのない批判には、エヴィデンスを返す以外の方法はない。
まあそれでも納得はしないだろうが・・・・


以前、少しこの問題について触れたが、バント成功率(当然こちらは、バントの得点期待値、確率を左右する)、そして、進塁頻度(例えばランナー1塁で、単打において3塁ないし本塁にランナーが進む確率、こちらは通常戦法における得点を左右する)、エラー率(どのぐらいの確率で、予期せぬ事態が発生するか)などの数字が必要だったので、それを集めるのに少し時間が掛かった(そうすると、仕事が詰まってきて時間が取れなくなったりする・・・今もいくつか締め切りを抱えている、苦笑)が、なんとかなるかな?

バントの得点解題は、そう大掛かりにはならない。一方、通常攻撃の場合は、結果が多岐にわたるので、何ページにもなってしまう。
だから、載せても読み人知らずになるだろうが、まあそれはいつものこと。

何時とは、確言できないが・・・まあやってみようか。



[72] Iso P

投稿者: USA 投稿日:2019年 5月13日(月)01時51分41秒  返信   編集済

しばらくぶりにIso Pのサーヴェイを行ってみる。

(陽川) 0.308
中谷  0.269
マルテ 0.185
大山  0.184
近本  0.164
上本  0.146
福留  0.126
高山  0.111
木浪  0.108

中谷は、以前見た時から、打席数が増えていないので、実力維持とはいえないが、これだけのパンチ力をリソースとして利用しないのは、頷けない。例年、0.17以上、日本なら中~長距離砲としての資質。

詳しい理論考察は端折る(何度か述べたので)が、長打能力も天性の素質。
後天的に磨けるのはバットに当てる技術、つまり打率(Batting Average, BA)を挙げる事。
BA+Iso Pが、長打率だし、BA x2+Iso P + Iso Dが、OPS

長打率やOPSがキャリアとともに28,9歳ごろまで上がり得るのは、このBAの貢献。
Iso P, Iso Dは、ともに固有の素質で、殆ど全部の打者で、生涯変わることがない(キャリアの最初、ある程度打席数が蓄積するまでは変動する。これは、確率的変動だ)。


つまり、長距離砲の「発生進化」は IsoPが高く、BAが伴わない原石を、一軍で使えるまでBAを上げさせる、タイミングなどを覚えさせることでしか達成できない。

タイガースは、BAを上げるに伴って、Iso Pが損なわれる例が多い(Iso Pを上げることは難しいが、下げることはできる・・・これは進化ではなく、退化だ)。
あるいは、起用法を間違えて、原口のように、本来のIso Pが全く見えなくなってしまった例もある。
打撃コーチングスタッフの指導法に疑問を呈さざるを得ない。

逆に、BAが高く、Iso Pが伴わない軽打者が、進化した例は、NPB、MLBの長い歴史をみても皆無ではないかと思っている。これは、一度暇なときに資料を漁って検証したい仮説。

私見だが、Iso Pが高い打者はそう多くないのだから、特別コースで大事に育てる必要があるし、ある程度優先的にチャンスを与えるべきと思う。
結果として、得点状況を変化させるのはこういう打者なのだから。

中谷に戻ると、今BAの要素が悲惨なことになっている。まったくタイミングがずれているのか、何か本来の資質と違うことを指導されて、Stray Sheepになっているようだ。歯痒い。


近本は、ある時期Iso P 0.250という数字を見せていたが、普通の日本人NPB選手で、しかも彼の体格では、これは未聞に近い数字。ある程度落ちることは間違いなかったが、今 0.164
一気に落ちた。プティ・スランプなのか、研究されたのか?
だが、新人としてはまだ立派だし、体格からみてもこれは、まだ優れた数字。
これ以上は落とさないで欲しい。
そうすれば、「返す」打者でいられる。

大山の0.185は、去年までに比べて微増。頑張っているが、もう少し、0.200近くまでいかないものか?
潜在素質は、そのレヴェルだと思うし、今の打席数なら、まだ本来の数字は見えていないはず。

福留が、例年に比べて大きく数字を落としているのは、流石に年齢だろうし、そろそろレギュラーを明け渡す時が来たように見える・・・・
悲しいね。
この人の全盛期は、それこそ、Iso Pで、0.300近い数字を何年か続けていた。球史に残るスラッガーだった。数字を今のタイガースの他の選手と比べてみればわかるが、モノが違うとしかいえない。

後の打者は、Iso Pで0.100に到達しないから、出塁して返されるべき打者。
タイガースは、こちらのタイプは、比較的不自由していない。
だが、彼らが打率を上げることができず、沈んでいるのも得点力の足を引っ張る材料。

その中で梅野はよく頑張っているね。Iso PもIso Dも並だけれど、BAで抜きんでている。






[71] Re: 地獄の沙汰も・・・

投稿者: USA 投稿日:2019年 5月12日(日)00時31分23秒  返信

日本の球団の収入は、あまり「信頼できるソース」からのものが容易にみつからない。
こちらのサーチ不足ももちろんのこと。

2010年の数字だが、
http://www.ner.takushoku-u.ac.jp/anishio/Lecture/NPB_%EF%BC%AA_League.pdf#search=%27%E3%83%97%E3%83%AD%E9%87%8E%E7%90%8312%E7%90%83%E5%9B%A3%E5%8F%8E%E5%85%A5%27
ある大学の経営の講義の資料のようだ?

まあそれなら、信頼できないこともない。

純粋に収入だけの数字(しかし、推定値、公表していない球団もあるので)、

ソフトバンク 250(億、大体、100万ドル)
讀賣 220
阪神 200
広島 117
中日 110
日本ハム 103
西武   100
オリックス 90
DeNA    85
楽天    82
ロッテ   80
ヤクルト  60

比較すると、MLBの最高ヤンキーズが、619 最低のオークランドで210だから、日本の最高とMLBの最低とがかぶっているぐらいのもの。

讀賣なら、この中で、ティケット収入が、81 放映権が20
阪神は、ティケットが69で、放映が15
この2球団は放映が恵まれている方で、
他の球団の放映料は5前後。

MLBの場合、分配される放映権料が、どのぐらいかは想像だが、100~150ぐらいはありそうだ。

日本の場合、それをプールして分配すれば、この年なら、総額90/12で、7.5
更に、人気のポストシーズンなどとパックでレギュラーシーズンを売りつければ、もっと強気の商売ができる筈だから、各球団平均10~15億ぐらいの収入は不可能ではないだろう。

例えば、赤字の球団の最たるものがヤクルト。26億の赤字。
放映権料が、現在の5億から、12億になれば、25%の赤字削減になる。



日本はここでは、USの医療保険のように、各人の努力(人気は果たして努力だけなのか不明。歴史的な遺産もあるだろう)に任され、弱い球団はなかなか脱出できない仕組みが出来上がっているようだ。

NPBの人気低下、TVの中継の激減などが、問題とされる今こそ、こういうところは、変えないといけないんじゃないかな?
リーグとして、総括収入をそれぞれの球団に分配するというアイディアに移行せざるを得ないように思う。








http://http://www.ner.takushoku-u.ac.jp/anishio/Lecture/NPB_%EF%BC%AA_League.pdf#search=%27%E3%83%97%E3%83%AD%E9%87%8E%E7%90%8312%E7%90%83%E5%9B%A3%E5%8F%8E%E5%85%A5%27



[70] 地獄の沙汰も・・・

投稿者: USA 投稿日:2019年 5月11日(土)22時40分43秒  返信   編集済

別に士農工商というわけではないが、どうもお金のの勘定は苦手だ。だから、こんなうだつの上がらない職業についている。特にいまのUSでは、頭の良い子供は、何としても金融関係に行きたいようだ。
USでも、ヨーロッパでもお金儲けこそ、力であり正義・・・・・だから逆に、それに成功する特定の人種が、迫害されたほど・・・

と、前置きはこのぐらいにして。

Puiさんが、本スレッドで、MLBの収入について触れておられたので、これも「統計」的野球の側面だということで、少し。

まず、MLBの収入は、球団固有のものとコミッショナー管理のものとに分けられる。
固有は、ティケットやボールパークでのグッズの売り上げ。球場の命名権によるスポンサー収入なども、ここに入る。

一方で、全球団からプールされて、機構全体の管理となるのが、
放映権。ここには、MLB.COMを介して、MLB全ゲイムのストリーミングによる収入も入る。
以前は、これに毎年250㌦ほどを貢いでいたが、最近は時間がなくて見られないので、Subscriptionを打ち切った・・・・これも馬鹿にならない収入らしい。

例えば、スタットキャストなどのデイタアクセスも、有料化する考えもあるようだが、そこを敢えて公開しているのは、ファンとしては嬉しい。

このほか、リーグ統一の商品販売。例えばユニフォームなど。
様々なスポンサーシップ、これは、大企業が、MLBと契約を結んで行うもの。
野球やスポーツに限らず、USの多くの半ば公的な営み(美術館やオーケストラなどもそう)に、企業のスポンサーシップが、欠かせない。

その結果、各球団の収入はどうなっているかというと、付図に示すようになる。
だいたい、大都市がやはり上に来る。
そして、トップのヤンキーズと最下位とで、3倍ほどの差があるとはいえ、上位5球団ぐらいを除くと、かなり均衡化されていることにも気づくだろう。
ティケットの売り上げだけに頼っていると、到底こうはいかない。
経営が難しくなる球団もあるだろう。
放映権を、リーグ一括管理していることが、これには大きく貢献している。

結果MLBは、リーグとして、一枚の岩になることで、経営を安定化させることに成功している。
そして、それゆえに、放映権を払うメディアに対しても、強い態度で臨める。

(ここで、少し脱線する。国民皆保険という日本人から見れば当たり前に近いことが、USでは成功しない。オバマ前大統領が、せっかく法制化したものを、馬鹿の一声で白紙に戻ってしまった。その批判が、怠けている人間を勤勉な人間がなぜ救済してやらないといけないか・・・笑ってはいけない。これが、共和党をはじめとする、US強者の言い草だ。そして、皆保険は社会主義だと批判する。では、このMLBの経営方法は何故正義とされるのか? 収益力の弱い球団を、強い球団が救ってやる必要はないという論理がなぜ出てこないのか?このダブルスタンダード、どうにも理解できない・・・・)

さて、閑話休題・・・
各市の人口を上から

1.ニューヨーク      880万人
2.LA(ロス・アンジェル) 400
3.シカゴ         271
4.ヒューストン      231
5.フェニックス(アリゾナ)162
6.フィラデルフィア    160
7.サン・アントニオ(テキサス)156
8.サン・ディエゴ     142
9.ダラス(テキサス)   134
10. サンノゼ(キャリフォ) 101
11.オースティン(テキサス)95
12.ジャクソンヴィル(フロリダ)89
13.サン・フランシスコ    88
14.コロンバス(オハイオ)  88
15.フォートワース(テキサス)87
16.インディアナポリス    86
17.シャルロット(北カロ)  85
18. シアトル         72
19. デンヴァ―        70
20. ワシントンDC      69
21. ボストン        68

これを基に、収入/人口というグラフと作ってみてもよいが、それをやらなかったのには理由がある。
この人口は、あくまで市街地であって、これに周辺地域・後背地を加えると更に変化する。
大阪を例にとれば、大阪市が、260万ほど、しかし、大阪府になると、750万ぐらいになるように。
首都圏も同じ。

例えばLA地区は、周辺の市郡を入れると、600万人程度のサイズに膨れ上がる。
だから、野球のダジャーズ、エンジェルズ、フットボールのチャージャーズ(サン・ディエゴから移転)ラムズと、4つのプロティーム(これにバスケットボールも入るが)を置いて、なお集客能力に余裕がある。

リストをボストンまで引っ張ったのは、ボストンこそ人口の割に、非常に集客能率の良い都市だから(サン・フランシスコもいいね、やっぱり近年強豪だからかな?)。

レッドソックスは、未だにニューイングランド地域の誇りなのだろう。
政令都市になる前の西鉄ライオンズ・福岡や、広島を思わせる。

この金額を、日本の球団の平均と比べてみるのも一興かもしれない。






[69] (無題)

投稿者: USA 投稿日:2019年 5月11日(土)15時32分38秒  返信   編集済

バント論争など興味もない。
そんなのは、「Yesterday's News」
もっといろいろ新しい話題がある。
そちらに何故だろう、ほうほう?と頭を使う方が何倍も楽しい。

だが、本スレッドで、旧トラバクさん(現在のHNなら、反骨さんとでもよぶべきか・・・)が述べているように、MLBだって作戦として採用する場面がある。

WBC(何年だったか忘れた)の予選、対ヴェネズエラ戦、8-8で9回裏、走者が無死で3塁に出た。
この場面で、簡単にSqueezeバントして、サヨナラで試合を終えた。

それだけのことだ。




[68] Re: 科学的アプローチ

投稿者: USA 投稿日:2019年 5月10日(金)14時53分32秒  返信

> ビッグデータ解析は、以前のやり方と正反対ですね。有無を言わさず、バイアスを一切かけずに、無機的に情報を処理すると、ある傾向が見えて来る。
> 実践してきた人たちには、受け入れるのが難しいアプローチですね。
>
> 人間の頭は、とにかく「説明」を求めるものですから。

これは、以前Puiさんとの会話の中で、出てきた科白。

その後、何度か「書こう」とおもっていたのだが、 このイメージの本質こそ、AI的思考法と形容すべきだとあとで気づいた。

AIが未知の現象にアプローチするときは、先入観や、導入になる考え方のテンプレイトを持たないから、対象をランダムに、そして標本母数を増やすというストラテジーを取らざるを得ない。

一方人間の脳は、少数の例から、A Prioriに「予測」を立て、予測が正しいかそうでないかというアプローチをとる。
厳密にいえば、予想を立てた時点で、「バイアス」に身を委ねているから、科学の世界でも、自説へのバイアスを除くこと、客観的な態度で取り扱うことが困難になることが多い。
逆にいうと、それを自覚しているから、サイエンティストは、最近ビッグデイタ解析を一般人が不審がるほどサポートしているともいえる。

AIが人間にとって将来脅威となるかどうか?
この「予測」に直接答えられる材料も持たないが、脅威になるほどAIが進化し得るという一点だけは、間違いないと確信している。





[67] 本塁打増?-2

投稿者: USA 投稿日:2019年 5月 9日(木)22時43分29秒  返信   編集済

類似の投稿を、以前別スレッドで行った。
しかし、本来このスレッドに相応しい内容。
なので、再度論じなおして転載する。


今年現在の生デイタを見る限り、HRは激増はしていない。微増するかも、今のところやや疑問。

しかし、ホームランの数は、みんなが着目しているから、少しでも動きそうな気配があると、「ボールは大丈夫か」という議論になる。
タイガースに関しては、既にプリシーズンから、HRが増えていた。大山がコンスタントに打つようになったこととがひとつ影響している。

このボール疑惑では、NPBは、何度も信用を失墜している。この意味でも、トラックマン・スタットキャスト的デイタを公開すればよい、いやすべき。
HR打球における、打者のスウィングスピードやリフト角を見れば、それがボールなのか、それとも打者がAir-Ball的打撃をしている結果なのか、簡単に判る。

さて、今回この話題を取り上げたのは、ひとつにはWebに、ボール製造者のミズノ社員の発言が紹介されたから。
https://number.bunshun.jp/articles/-/839240
ここには、本塁打激増とある。
こちらは、単純に各球団33試合消化現時点の数字を4倍(143/33)してみて、変わらないという結論を出したが、昨年の同時期に比べると4割増しというから、こちらの推論に誤りがあったかもしれない。
夏場にかけて、HRは増える傾向ということになる。単純に4倍ではないということになるようだ。
しかし鵜呑みにはできない。
過去5年ぐらいの結果をもう一度見直してみる必要がある。
ここは宿題。
なので、増えたか増えないかは、未解決の問題としておいて置く。

さて、増えた場合、ボールの影響と、近年のMLBのようにAir-Ball 打撃と両方が同様に貢献しうる。
基本、私自身は、ボールではなく、日本にもAir-Ball革命が浸透しているのではないかと思っている。
そのほうが野球自体の変化だから面白い。

それを大原則として、しかし、以下の可能性だけは指摘しておく。

ボールに関しては、統一球制度と、この記事にもあるようにミズノ(ただし、これは会社とNPBの公式発言ではないが、それに準ずると考えてよいだろう)は、中国でボールを製造し、それを一括して本社管理の倉庫に収納、そこから各球場へ納品している。

そこから先は、試合前にアンパイアがボールを開封して、表面処理をして、試合に臨む。
現在、ある球団が意図的に反撥係数の高いボールを選択することは、出来ない仕組みになっている。
もちろん、Oceansシリーズの映画にあるように、製造工場に潜入して、細工したボールを作るなんてスパイもどきのことをするなら話は別(笑)

しかし・・・・

それでも、統一球の反撥係数を、合法的に変更することは理論的には可能だ。
その前にボールの物理学をおさらい。
ボールの重さは、湿気によって変わる。どのくらい変わるかというと、

以前の投稿で分析を紹介したように、
https://9203.teacup.com/tigers/bbs/thread/detail/thread_id/2/thread_num/149

>最大値と最小値を比べれば、重量にして20グラム(全体に対する%で言うと、15%)。
>そして、もっとも大事な反撥係数でいうと、0.55から0.45まで湿度に応じて変動します。

で、それがどうしたということが一般の反応だと思う。
さて、ここからは、MLBの話。
日本は、12球団の本拠地いずれも気候的に温帯湿潤、年間の湿度は、65~75%と狭い幅でしか動かない均一な気候。
https://9203.teacup.com/tigers/bbs/t2/151

しかし、広いアメリカ大陸では、標高1000mのデンヴァーのように空気が薄く乾燥した場所、アリゾナのように、極端に乾燥していて、湿度が30%を切るというような球場がある。
もし、ボールの湿度管理をしなければ、デンヴァーや、アリゾナでは、ボールが飛びすぎて、多球場とあまりに違った結果が出てしまう。実際そうだった。
同じ球場で対戦している2ティームにとっては条件は同じ。
しかし、例えば記録の面でみて、毎年ロッキーズから、水増しHRキングが出るとなれば、これは不公平。
そこで、ボール保管庫(Humidor)が、導入された。

デンヴァーのそれは、添付写真のようなもの。
湿度を85%ぐらいに上げて(デンヴァーの湿度は、30~40%まで下がる、太平洋からくる湿気を帯びた空気は、ロッキー山脈を越えるとき、完全に湿度を失ってしまうから)、ボールを保管する。
デンヴァー基準でいえば、べとべとだが、これで重くなり反撥係数も低くなるから、ホームラン量産は抑えられる。
これで実際、デンヴァーやアリゾナのPFは、多少平均より高いとはいえ、かなり現実的な数字に落ち着いた。

ただ、投手にとっては、随分感触が違うはずなのだが、それに対する不平不満は聞いたことがない・・・

つまり、統一球といえど、保管条件を変えれば、簡単に重量・反撥係数をコントロールすることが可能。
さてここからは、完全に仮想。

日本のように湿潤な気候下で、乾燥した条件の保存庫でボールを保存すれば、相当ボールは飛ぶ。

以前、この議論をしたとき、「試合前に出してから、気候条件にボールがなじんで湿気を帯びるまでどれだけ時間が掛かるのか?」というもっともな質問があった。
これには直接答える材料を持たないが、デンヴァーの湿気ボールが実際に機能している事を見れば、ある条件から次の条件へ移行、平衡に達するまでには、数時間以上の時間が掛かるようだ。

しかもこれは合法。
基準にパスしたボールを、湿気を増やして飛ばなくすることは、MLBで実際に行われていること。

さて・・・・・・・去年MLBは、試合前のボール保管を、統一条件(例外はデンヴァーとアリゾナ)の保管庫で行うよう、全球団に通達を出した。
何故この措置がされたか?
ここからは想像でしかないが、実際こういう操作が他球場でも行われていたということかもしれない。

この場合、自軍と敵軍の投手力、打力をセイバーメトリクスで解析、どのぐらいの反撥係数なら、両者の差を最大にできるかということは、今のMLB球団のアナリスト部門なら、簡単にやってのける。それを元に試合を「操作」できるということ。
あるいは、ある程度HRを増やして、興行面に役立てる。

それを察知したMLB機構(機構にも、物理学者やセイバーメトリシャンなど、こういう問題を分析できる専門家が、顧問として所属している)が、事態が悪化する前に暗黙のストップを掛けたということだと思う。

同じことが、NPBで行われていないとは言えないだろう。
繰り返すがこれは合法。
だから、現在は、いち早く採用した球団がゲインを得ることになる。
しかし、これは、統一球導入の原則に悖る行為だから、NPBは早く対処をしておくべき(あるいは、既にしていて、公表していない可能性もある)。日本のようなHomogenousな気候では、球場毎に保存庫を作らせ、条件を一定にして(遠隔モニターの数値を機構の中心センターで監視する)、アンパイアが試合毎に確認、時に抜き打ち検査をすることで、目的は達成されるだろう。

この記事を見ると、ミズノのボール管理は、MLBより更に厳密なようだ。
先の記事から引用する。

「ご承知のように製造されたボールは表面に蝋を塗り、銀紙で包み、ビニールでパッキングされるんです。そこから取り出されるのは試合当日。湿度の影響を受けることはまず考えられません」
問題は、では封印される前の乾燥度はどうだったかということ。Vinylでのパッキングは本当に、「Air-tight(完全密封)」なのか?
そうでなければ、保存庫の中にある程度の時間置いておけば、その条件に平衡化する。

もし、ボール操作が行われたら、トラックマンによるHR打球の射出角、スピード分析で、殆ど変わりがないのに、特定の球場でだけ飛距離が大きいという現象が特定できる。

逆に、疑惑を晴らすには、該当デイタを公表すればよい。

再び言う。
NPBは、もう少しデイタのSharingについて、オープンな姿勢をとるべきだ。






[66] 本塁打増?-1

投稿者: USA 投稿日:2019年 5月 9日(木)16時09分4秒  返信   編集済

ほぼ25%のゲイム消化。
そろそろ、プロジェクションをしてみよう。
話題になっている本塁打増加?

球団  2019年  2019年予想値  2018年  対2018年比率  2019年PF補正
中日  23    92       97      -5.2%    139
讀賣  44    176      152      +15.8%   189
ヤクルト43    172      135      +27.4%   158
阪神  24    96       85      +12.9%   131
広島  33    132      175      -24.6%   144
DeNA 38    152      181      -16.1%   155

球団毎にかなりプラスマイナスがある。
しかし、意外かもしれないが、リーグ総和は、825(2018)と820だから、特に増えていない。

ヤクルトの急増は、村上という新戦力の効果。彼の9本を除くと、現時点で34本で、年間136で、昨年の数字と重なるから。
そして、覇者広島の大幅な急落も目に付く。今年の広島が、得点力を大きく下げて(それでセリーグ平均並になった・・苦笑)いることは、プリシーズンの分析からも明らかだった。

PF補正してみると意外かもしれないが、各球団の戦力は見かけほど違わないことがわかる。
もちろん、わがタイガースは相変わらずセ・リーグ最後尾だが、差が数十本という悲惨な数字ではなくなる。

そもそも、本拠を甲子園、ナゴヤに置く2球団は、PF上、最大の神宮とは、3倍近く開きがある。
年間ほぼ半分の試合を本拠で行う以上、これはハンディキャップだ。

神宮には機構が何か処置を求めてもおかしくないし、甲子園・ナゴヤは、パ・リーグに倣って少し球場の改造が必要かもしれない。

今年抜きんでているのは、讀賣・・・・まだ実力の割には、独走していないが、しっかりと包囲網を貼らないと、夏ごろにはシーズンが終わってしまう恐れもある。ひたすら讀賣を助けているタイガース、しっかりしろ。

さて、この問題を俯瞰してみたのには理由がある。

一つは、HR増加が、ボールの問題ではないかと、本スレッドでも推測されていたから。
これについて、ウェブ情報も交えながら、次稿で。

URLは、PFの参考情報。

 

http://ranzankeikoku.blog.fc2.com/blog-entry-2567.html



[65] Pythagoras評価

投稿者: USA 投稿日:2019年 5月 8日(水)23時37分26秒  返信   編集済

開幕からの総得失点では、5割以下の勝率しか達成できないのが、タイガースの現状。

しかし、4月辺りはかなり波があった。
そこで、もう少し短期で得失点を分析してみよう。


今から過去一ヶ月ぐらいに絞る。
4月8日からの一週間     25得点36失点
4月15日からの一週間    24得点33失点 讀賣との3連戦3タテ(一応辞典によれば、タテは連敗)が利いている。
4月22日からの1週間    26得点14失点
4月29日からの1週間    28得点16失点
5月6日からの半週間    12得点12失点

Pythagoras評価は、ここから、RS^1.8/(RS^1.8+RA^1.8)で計算するわけだが、根本は、得失点差を函数変換すれば、ほぼ正確に勝率が割り出せるという原理だから、端折る。


得点のほうは、毎週25点前後を浮動している。
これは悪い数字ではないが、セ・リーグの上位は、6試合なら、30点前後上げている。

一方失点は、4月前半かなり「だだ漏れ」状態だったのが、4月後半以来落ち着いてきている。
特に、いわゆる日本の連休(こちらは全く関係ないので、苦笑)にはいる前からの2週間は、優秀すぎるデイタだ。
この間の予想勝率は0.750になる。実際も、10勝2敗、0.833
これで勝率も急上昇した(が、これが続くとは思えない)。


今週は、今日の試合が利いて既に12失点。それでも負けていないからまあよいが、後半中日戦は気をつけないと。今年の中日はタイガースにとって打力で一枚劣るだけに、苦戦は免れない。

打線にもうひとふん張りが必須だが、今の打順をもう少し効率の良いものに変える(返す打者を返される打者の後ろにおくブロック構成)ことで、多少は向上するかもしれない。
ただし、普通、打順最適化では、一試合0.5点ぐらいのゲインしか望めない、だから一週間で3点がマキシマム。
根本は、得点力に貢献できる長打力を持つ打者をうまく「育て」、はめ込むことだろう。

年間予想をすれば、総得点600ぐらい(6試合あたり25点なら、143試合でほぼ600点)に対し、失点は、ここまでの平均失点は、4.11 昨年の平均失点は4.39。悪かった4月前半と良かった4月後半のバランスから、4.11は妥当な数字だと思えるから、これで行くと588点。

これなら、勝率0.509 70勝68敗5分ぐらいかな?
それとも、驚きのタイガース戦士の頑張りが見られるか?

今のタイガースは、打者の選手層の薄さがきつい。
しかしこればっかりは、短期に解決しない構造的問題。
根は深い・・



[64] 糸井

投稿者: USA 投稿日:2019年 5月 8日(水)19時31分57秒  返信   編集済

プリシーズンから異変はあった。
Iso Pが、0.088

普通この数字は、経年変動が最も小さい野球スタッツの一つ。純粋に固有能力。
パワーの指標。

糸井は、長年0.170前後を維持してきた。
これは、中距離打者でNPBなら、主軸を打てる数字。
これが、150以下だと、いくら打率はあっても軽打者で、まず中軸は任せられない。
100を切っている打者だって、スターティングメンバ―にごろごろいるのが、タイガース。
一方で、先発打者平均が、160という球団も、いくつかある。

2008  165
2009  214
2010  173
2011  129
2012  106
2013  168
2014  193
2015  151
2016  145
2017  157
2018  172

2012年は、怪我に苦しみ、HRが生涯唯一一桁に落ちた年。

今年のプリシーズンはそれを下回る数字。
何かが、本来の打撃を完全に阻害してしまっていた(そしてそれが続いている)。

NPBは、スタットキャストのデイタ公開を義務付けるべき。
おそらく、糸井のスウィングスピードは、かなり低下しているだろう。
MLBのように(スタットキャストの基本デイタは、毎日MLBの公式HPに掲載されている)、デイタの詳細が、ファンにも明らかになれば、逆説的だが、球団も看板選手を休ませてもいわれのない非難を受けることは無くなる。

NPBの選手は、不調の原因を告白できないし、中心を任される選手が長期離脱することは、とりわけ今の選手層の薄いタイガースでは許されない、そういう自覚でプレイしているのだと察する。

ここも、MLBなら、隠さずはっきりと申告して、休む。
100%のプレイを見せるのがプロだという考えだ。
文化の違いは理解するが、私はこのシンプルな姿勢が好きだ。

さて、糸井はIso Dも、高い打者。選球眼は、鳥谷(リーグを代表する打者だった)と並んで非常に良い。

今の長打が打てない糸井には、では返される方として、1番打者を任せるという方策もあるだろう。
近本が、意外なことに返すタイプであることが明らかになった時点で、1番糸井、2番近本、それに、8番投手で、再び打撃好調、しかし、Iso D/Iso Pが低い梅野を9番にする。これで近本の打点はさらに上昇、
ティームの総得点が上がっていたと思う。
1,2,4型打線は、3~5よりも得点力が高いことは、数学的解。

しかし、この首脳の打撃構築は、非常に古風。
固定観点に縛られている。

盗塁ができるという理由で、一番。赤星の残像だ。

盗塁が出来て、そこそこ打率もという軽打者は、日本では必ず1番だが、これも数値分析上、6番ぐらいにおいて、7番に打率は低いがIso Pの高い打者と組み合わせる方がよい。中軸が掃除した空の塁上を、一回だけでなく、毎回走り抜ける(もちろん、盗塁成功率は8割ないと、走るたびに失点になる)。そこを、7番が長いので返す。

一番は、高出塁をして返される側。Iso D(とOPS)優先。
特に、8,9番を弱打者にしたら、1番は、1回だけでなく、回ってくるたびに、先頭、あるいは無走者。
8番に打率が上がらない木浪や、北條を置く。

それは構わないが、それなら、1番を出塁型にすべき。
近本は、Iso Dは、少し上がってきたが、まだまだ0.06ぐらい。
出塁型じゃないし、返される打者でもない。


こういうあたりは、他ティームのように、オペレイションズ部門を作って分析の専門家を置いて、アドヴァイスを受けるべき。
古風なのは、タイガースという球団全体の残念な特性。

この投稿はこちらの方がよいだろう。他所から移転。



[63] PF補正

投稿者: USA 投稿日:2019年 5月 7日(火)22時35分24秒  返信

Disclaimer (お断り)

前にも説明したように、今時間が十分にとれないから、ゲイムログに戻って、それぞれの球団が各球場で残した成績(安打、長打、ウォーク、三振)などから、PF補正をして、正確な数値が出せていない。

便宜上、本拠を50%、それぞれのアウェイを10%と簡略計算で出している。

PF補正をすると打力上、讀賣恐るべし、中日警戒、ヤクルト恐れるほどでも・・・という結果になる。
この大まかな傾向は変わらない筈。
現在の対ヤクルト3連戦でも、投手がしっかり投げれば、神宮といえど、それほどタイガースとスワローズとの実力差は見えてこない。

シーズンを通して、ヤクルト相手には、最低5割の戦績がノルマといっていいだろう。





[62] (無題)

投稿者: USA 投稿日:2019年 5月 6日(月)18時35分36秒  返信

久しぶりに、対戦相手をPF補正した打撃緒元で比較。
開幕のころとは、タイガースもスワローズも多少数値が変わってきている。

PF補正値(このPFは、昨年のものだが、今年の神宮⇔甲子園では、やや神宮に辛い数字になっている。そこは勘案して、PF値を補正した方が良いみたいだ)。

       OPS  長打率  出塁率  打率
ヤクルト   0.714 0.365   0.349  0.250
阪神     0.707 0.345   0.362  0.262


これだけ見る限り、得点力はそんなに違わない。
神宮ということで、ヤクルトの打者は、やや地の利があるかもしれない(最近のヤクルトは、Air-ball的打撃をマスターしているようなので)。
投手は、カーヴを多用するなど、フライを打たせない投球を心掛けるべき。

しかし、見かけのスペシフィケーション(スペック)ほど恐れねばならない相手ではないということ。
ここまでが、セイバー分析。

問題は相変わらずの盆暗打線構築。
近本の前に、木浪+投手を置いて、誰を返させるつもりなのか?
それぞれの選手をけなすつもりはない。だが、一人一人に適した役割がある。それを最大限に発揮させる打線構築になっていないということ。
第二部は大吠えで述べるべきことか(苦笑)。






[61]

投稿者: USA 投稿日:2019年 5月 2日(木)11時01分56秒  返信   編集済

日本ハムが現在実験中のオープナー戦術について。

スポーツメディアの記事引用。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
前ヤクルト監督の真中 満(まなか・みつる)氏は、日本ハムのオープナー戦術についてこう語る。

「個々の投手の能力を生かす、という意味もあると思います。完投してもスピードや球威が落ちない投手もいれば、逆に短いイニングや打線の1巡目に限定すれば能力を発揮できる投手もいる。後者のような投手は登板のチャンスが増えるかもしれません。

先発投手全員が長いイニングを投げ切る能力があるなら、あえてこのシステムを使う必要はないかもしれませんが、長いシーズン、故障者が出ることもありますし、投手起用はなかなか思うようにいかないもの。ショートイニングで起用した投手を中何日で起用していくのか、結果を残し続ければ長いイニングを任せるのかなど、今後を見ないとわからない部分もありますが、チームや選手の状況に応じて活用していくのでしょう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

はあ????
この真中氏の意見、まったく的を外れていないか?

・・・・すでに、短いイニングで投手を起用する論理は、救援投手については確立している筈なんだが・・・・
貴方(真中氏)自身も現場で行ってきたことじゃないか?

正直、クローザーや、セットアッパーには、先発の特別Aクラスの能力は必要ないとすら言われている(オークランド・Asの名物GM, ビリー・ビーンの意見だね)。そこそこの投手でも、一流のクローザーに仕立て上げられるというのがビーンの意見だ。

そこはさておきつも、オープナーの意義は、早い回の失点を防ぐ、そして1回を投げる投手が相手にする、上位打線をどう封じるかという意味がある。

救援投手の一人を前に動かし、相手の出鼻をくじくというのは、例えばセットアッパーが、終盤の相手の追撃を粉砕することで、勢いを止めるというのと論理的には変わらない。
先発投手全員が、長いイニングズを投げられる能力があるなら、救援投手そのものが必要ではなくなる。
オープナーは、救援投手制度の変形に過ぎない。救援陣が、試合後半にしか出てこないというそれまでの常識を少し変えてみただけのこと。

個人的に、現在NPBに属する多数の投手を相手に、様々な特性でもってクラスター分析をしてみた時、特に救援投手と先発投手には、目立った違いは見えなかった。先発投手と救援投手とは、まったく入り混じってクラスターを形成し、先発同士、救援同士のクラスターは形成されていない。だから、この記事で指摘されるような「救援向き、あるいはオープナー向き」という資質は、統計的分析では出てこなかった。

それでも、例えば今のタイガースなら、藤浪なんか、オープナー向きではないかと思う。
彼の威力のあるファストボールは、調子のよい打線の上位打者でも連打は難しいだろう。

もちろん、球筋が乱れすぎて、出塁連発という厄災も可能性はあるが、今のようにファームで寝かせているのなら、このリソースを使う方法を探すべきではないか?




[60] 違うよ

投稿者: USA 投稿日:2019年 5月 2日(木)10時42分2秒  返信

打球方向のデータは、投手の左右、或いは球種によっても違ってくるため、打者だけを決めて、採用している守備シフトにも問題は残る。だが、シーズンを通じて守備シフトを採用した場合にヒット、長打をどれだけ封じることができて、トータルで、どれだけ打率を抑えることができたのかという“結果”はおのずと出てくるだろう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あるスポーツメディアからの引用。

野球におけるすべての行動は「自軍の得点を挙げる」「相手の得点を封じる」に尽きる。

守備シフトなら、その目安となるのは失点。
ただ、その計算は簡単ではないから、打率を一つの目安に使うのはよいが、打率だけなら、得点とは、相関が50%強しかない(MLBの場合)。

より相関の高い、長打率(何度も言うようにIso Pは長打力の指標だが、長打率は打率が含まれているためにそうではない、むしろ、打による得点指標。ここに、出塁による得点指標を加えたのがOPS、だからOPSは、95%程度、得点と相関する。長打率なら85%ほどだ)なり、OPSを目安に使うべき。

その理屈を理解せず、MLBが算出しやすい指標として、打率を使ったのをそのまま採用しているようで、「MLBの真似ばかりするのは良くない」という本旨を達成できるか?

ここでも、シフトでどれだけ、安打、長打を防げたかという「判断基準」を書いている癖に、何故「トータルで打率」となるのか?
論理が一貫していない。
打率が得点に占める重さを理解していないことが露呈する。


批判姿勢はよい。しかし、それを貫くなら、独自の勉強をして、判断基準など根本から変えないと駄目じゃないか?
勉強不足すぎる。



[59] Iso P値の球団別比較

投稿者: USA 投稿日:2019年 4月24日(水)20時19分36秒  返信

今年はまだ、試合数が少ないので、2018年のデイタから。
      Iso P   長打率  打率
広島    0.169   0.431  0.262
横浜    0.165   0.415  0.250
讀賣    0.146   0.403  0.257
ヤクルト  0.136   0.402  0.266
中日    0.115   0.380  0.265
阪神    0.108   0.361  0.250

広島横浜は、Iso Pの平均値が、0.16
更にパの2強は、Iso Pが平均値で0.18レヴェルに達している。

タイガースの場合、両ヴェテランが、0.17前後でトップとして君臨している。

過去に一時期とはいえ実績を残した中谷、陽川は、最盛期なら、0.20~0.25という値を記録しているから、希望は持てるのだが、しかし持続できない。
大山も、0.17前後に落ち着いてきているから、長打力でタイガースの上位にいるとはいえ、他の球団なら、平均を少し上回る程度。

何度もいうように、甲子園はナゴヤと並んで、長打に関してPFが低いから、その分不利とはいえ、Iso P値をみると、編成面で深刻な状態が何年も続いていることが浮き彫りになる。

Iso Pは、打撃面で安定するまでは、上昇の余地があるが、いったんそこに達すると長年変動しない(毎週のように上下変動する打率とはかなり違ったスタッツ)。
打者の一つの能力指標。
今のタイガースの長打者候補者たち、ある程度の(そして的を外さない)長期培養をやらないと、開花を逃してしまいそうで、心配。

例えば大山、4番に据えることが効果的な育成方法だとは思えないのだが。



[58] 出塁率とIso D

投稿者: USA 投稿日:2019年 4月24日(水)14時10分21秒  返信   編集済

これは、トラバクさんも本スレで説明しているから、あまり必要ないのだが・・・

再び50打席前後を最低条件に、出塁率とIso D(選球眼の指標)とを見てみる。

出塁率順に
    出塁率  Iso D
梅野  0.423  0.048
糸井  0.417  0.104
中谷  0.327  0.094
近本  0.321  0.028
糸原  0.319  0.090
福留  0.313  0.074
大山  0.312  0.053
北條  0.294  0.151
セ・リーグの6ティーム平均の出塁率が、0.33ぐらいなので、出塁率の良い打者というのは、最低0.360以上は欲しいだろう。現時点のセ・リーグ規定打席到達打者でのランキングトップの数字を見ておくべきなのだが、もう深夜なので後程で許してほしい。

ここで、トップの梅野だが、一方IsoDは、わずか0.048でしかない。
打率、Iso P、Iso Dが、それぞれ相関係数がほとんどゼロに近い独立の数字であることは、統計的に以前証明しておいた。この3つは、打者の違った能力の指標とみてよい。そして、その中で、Iso DとIso Pとが、生涯を通して大きく変動はしないのに対し、打率は、同一打者でシーズン中でも、シーズン同士の比較でも、変動がとにかく大きい。

誰でも知っているスタッツであるが、打率は実は不思議なスタッツだと思う。
一体どこまでが能力で、どこからが確率的変動なのか?
もちろん、打者固有の打率回帰値も存在するから、固有能力が含まれていることは間違いないが、しかしそれにしては変動が大き過ぎる(部分は、確率的変動なのだろう)。
一体何を見ているのか?


だから、IsoDの小さな打者(つまり、出塁率に占める打率の割合が大きい打者)は、出塁率の変動が大きくなる。
安定して出塁できないということ。
今の梅野は、打撃がスランプになったら、出塁がガクンと落ちるだろうから、上位打者、特に先頭を任せることはできない。下位で、例えば今の近本の前にするか、隠れ一番的九番(それでも、打率が落ちてきたら出塁率も落ちる。ただ、8番9番の水準からみれば、高いといえるか・・・)?

一方糸井は、出塁率では梅野と変わりないが、Iso Dが大きい。これは、元々糸井の特徴で、実は強打者という印象と裏腹で、出塁型、それも選球眼の非常に良い選手。これはオリックス時代もそうだった。

安定して上位を任せられるし、昨年まではIso Pでもタイガースの上位、まさにタイガースの主軸を打つにふさわしい打者だった(過去形を使うのは、先の投稿で指摘した問題があるから)?

これまでタイガースには、Iso Dが大きく、それなりに出塁率も大きな選手、例えば鳥谷がいた。不足なのは、長打力で返す打者だった。

ところが、今年は、糸井以外に、上位を任せられる出塁率とIso Dの高い打者がいない。これも、今年の得点力低下の原因。そもそも、返すべき走者が塁上に溜まらない。
駒不足もよいところ・・・・・・

北條のIso Dは、トラバクさんが指摘したように、0.151と立派な数値だが、いかんせん打率が低すぎて、出塁率からみたら、平凡な数字でしかない。今が底だと希望したいものだが・・・・?

困ったものだね。
返される打者の候補が不足、返す打者も殆ど居ない。
こんな苦境、簡単には脱出できないぞ・・・・・





[57] Re: 現時点でのIso P順

投稿者: USA 投稿日:2019年 4月24日(水)13時17分14秒  返信

忘れていた。
近本、これまでの成績がないから、この先どうなるかは予想がまだつかない。

0.214は、見かけによらない長打者ぶりだ。
立派なものだし今は出場機会を与えてやって欲しいもの。

ただ、タイガースの若手の場合、一年目はもちまえの能力で、それなりの数字を残すのが、2年目以降飛ばす能力を磨かなくなる例が良く見られる。
これは、コーチングフィロソフィーの問題もあるのではないかと邪推したくなるほど。

木浪は、プリシーズンの活躍の後、アンラッキーなスタートになった。こうなると自分の打撃を見失ってしまう。
0.128は、並以下(あくまでNPB全体の水準として)の数字で、このままなら平凡な打者ということになるが、迷いから覚めていないと思いたい。
せめて0.15ぐらいまでは上げて欲しい。

そうならないと常時出場は保証できないだろう。



[56] 現時点でのIso P順

投稿者: USA 投稿日:2019年 4月24日(水)13時00分56秒  返信

純粋な長打力の指標であるIso P = 長打率ー打率

流石に、50打席未満の選手の場合、数字が全く当てにならないから、それを基準に

中谷   0.302
近本   0.214
大山   0.188
(陽川   0.166)僅か6打席
木浪   0.128
福留   0.127
梅野   0.125
糸井   0.112

鳥谷  0.057
糸原  0.048

この数字、キャリアのある段階を超えるとあまり変動しなくなる。
まだ、打撃が完成していない若手なら、伸びしろは残っている。
0.18ぐらいを超えると、タイガースでは強打者。
普通に仕事をしている日本人枠外の助っ人なら、最低0.250は欲しい。

中谷の近年の数字は、0.175前後だから、もう少し落ちてくるかもしれない。
もし、0.200以上を維持できれば、成長だし、本物の長打者。
そう願いたいもの。

去年覚醒期の陽川は、暫く0.25を維持していた。これは凄いと思ったのだが・・・・・今年はまだ本調子からはるかに遠いと言われつつ、6打席ながら0.166を出している。
使い続ければ、得点力の源泉に成りそうな萌芽はあるのでは?


一方気掛かりなのが、福留・糸井の両ヴェテラン。
これまで、0.16以上をずっと維持できていたのが、随分下がっている。
福留は、流石に寄る年波なのか、それとも今シーズンまだエンジンがかかっていないのかもしれない。

しかし糸井は、打率は0.300を維持しつつこの低下は、気掛かりだ。
Iso Pが0.15に達しないようでは、主軸を任せることはできない。どこか、体に不調を抱えているのかもしれない。

糸井福留が、0.17前後を維持してタイガースに君臨し続けていたのも、ある意味困ったもので、よそのティームなら、ティーム平均で、0.16とか、0.2台の若い日本人打者が、何人かいるティームもある。
甲子園が、長打のPF上不利な点を除いても、この数年の貧打は、数字にはっきりと表れている。
そして、昨年以上にヴェテランが、力を落としているように見える。


ただし、総得点力との相関は、長打率、つまり打率+Iso Pの方が飛躍的に高い。
一人の打者を見れば、一発長打のある打者でも、当たらない打者は、それだけでは得点に貢献できない。

しかし考えようで、ティームとしての長打率を、打率型とIso P型打者とに分散して、総和として高い数値を達成できれば、得点力は維持できる。

この場合、当然打線の組方が重要になってくる。
主軸には、ある程度の確実性は欠かせないだろう。

馬力型は、下位のスウィーパー、出塁型を主軸が確実性で返した後、ハイリスクハイリターンに、何試合に一回で良いから、膠着した試合を一撃で解決してくれる役割を期待することになるか。

梅野は確かに好調だけれど、Iso Pはそんなに高くないね。
今年は、もっと返す役割をしているかと思ったのだが、数字でみると、軽打者型好打者。
そうすると、いっそ投手を8番に回して、出塁型の隠れ一番にする方が良いのだろうか?



[55] Re: 赤星時代のタイガース

投稿者: USA 投稿日:2019年 4月21日(日)04時29分13秒  返信   編集済

赤星は、2003年、2005年の優勝、そして2000年代のタイガースの好成績の大きな要素だった。
まずここを評価しておかないと不公平。


しかし、2005年のタイガースは、それゆえの弱点を抱えていた。
まず、赤星。出塁率が高くコンスタントに360をマークしていた。
しかし、意外にIsoDは、0.06前後(一時的に0.08をマークした年があるが)でそんなに高くない。
打率の高さで、補っていた。

裏を返せば、打たせなければ、赤星の1番としての役割を完全に殺すことができる。これを実践したのが、ボビー・
ヴァレンタイン。セイバーを駆使して、タイガースを丸裸にして、対策してきた。

2005年のシリーズの後で説明していたが、「赤星は、強い球を内角に投げておけばヒットは打てない。」と。
付言すれば、赤星はウォークでは出塁できないから、これでタイガースの得点源は枯渇させ得るということ。

当時のロッテには、清水という、制球が良く、内角に強い球を投げられるエースがいたことも有利だった。
つまり、IsoDの低い先頭打者は、リスクが大きいということ。
IsoDに頼らず、しかも相手の投手に関わらずに出塁できるのは、それこそイチローぐらいのもの。
単に赤星に似ているからと近本(しかも、IsoDでは赤星より低く、生涯打率で赤星を上回るとは思えない)を上位に使うのは、愚の骨頂。
むしろ、パンチ力を生かすことだろうが(そういう意味では赤松的かもしれない)・・その赤松がプロ生涯でどういう成績を残したかを考えてみること・・
相当上手に育てないといけないということだ。はめ込む場所としては、まず下位打線、もう少し安定してきたら、穴場は3番。
1,2,4番型打線を組むと、3番は意外に穴場になる。ある程度のOPSがあれば、得点力をそれほど損なわない。
逆にいえば、打者の能力に対して許容度の高い打順(あくまで、1,2,4を固めてのこと)。

更に、2005年のタイガースは、V9時代のジャイアンツ並み(といっても王長嶋が他の選手より傑出していたという事、出塁と長打のバランスが取れなければ9年連続で優勝はできない)に、中軸に得点力が集中した打線だった。
といっても今岡のことではない。2002,3年の今岡は真の打率打者だった。なぜかそれが急速に失われてしまったのが、2005年。XRを見ればわかる。2005年の今岡は、ごく平凡な打者に過ぎない。
彼の打点は、すべて前を打つ金本の戦績。
それを言うと、「クラッチ能力のない打者なら、走者をかえせていない」という声が聞こえてくるが、セイバー・統計的分析から、クラッチという能力の存在は認められていない。

要するに、2005年打線は、赤星を中心とした走者を、OPSが1.0という超強打者金本が、返し、自分もHRと出塁をすることで、得点していたワンマンティームだった。
裏を返すと、この2人を封じればまったく牙が抜けてしまう。それを実践したのがヴァレンタイン。

こういうティームは、脆さを防ぐことができない。
それを理解せずに、夢よもう一度で、赤星的選手を求め過ぎている。
これは、球団もそうだが、ファンがそう。
ここは危険。


一方、2003年の場合、どこからでもヒットが出る打線だった。
中心打者だった金本が、生涯最低の成績なのに、あの得点力だった。
目指すはこちらだが・・・・・これも実現は簡単ではない。
多くの打者が、キャリアハイを迎えたという偶然が重ならないと、ああはならない。

今年の希望の一つは、梅野の覚醒。本物だったら、長らく問題だった、下位打線の補強が達成できる。
といって、6番を打たせた讀賣戦初戦は愚。
下位の返せる打者なんだから、8番で良い。7番に出塁型(例えば近本はIsoDは低いが、下位打者の水準から見れば高い出塁の期待できる打者)打者を置いて、それを進め、返すポジションで良いだろう。これも大愚策だった、7番鳥谷(当時の、今のではない)を今の梅野と組み合わられたら、面白いことになっただろう。

打てる捕手がいたのが、2003年、2005年。そして城島時代。
長らく原口出場を訴えてきたが、梅野が本当に覚醒したのなら、そして原口が率にこだわって長打力を失ってしまったのなら、これがベストの解決だと思えるようになった。

さて、今年の讀賣は2003年のタイガースに近い印象がある。
実力に比べてもたついているが、いったん波にのったら、捕まえられないだろう。
後半独走してしまう危険性がある。まだ他球団がそれを足止めしているのに、タイガースだけは相手の肥やしになっているのだから、どうしようもない・・・







[54] Re:タイガース得点&失点

投稿者: USA 投稿日:2019年 4月21日(日)03時55分34秒  返信

こちらに引っ張ってくるのは反則気味だけれど、話題が統計とかかわっているのでご容赦。

現在のタイガースン得点分布はほぼ正規分布。これがあるべき姿、平均得点値が、2~3点で、標準偏差が、1.5ぐらいある。

ところで、奇妙なのが、失点。まったく分布をなしていない。
本来は、これも、正規分布にならねばならない(因みに、これがピタゴラス予想式の理論的根拠)。
https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/09332480.2007.10722831


そうならない原因は、失点をしている投手が、まったくプロ基準を満たしていない(打撃練習を相手に与えてしまっている)という事だが、先発だけに目が行っていないだろうか?

救援投手も、勝ちパターンと負けパターンとの実力差が大きすぎる(だから、失点の負の連鎖を止められない)ということにありそうだ。

ここを整備しないと、たとえ負け試合でも、早いイニングズに、敵を追いつけない彼方に追いやってしまうのでは、プロとは言えないんじゃないだろうか?

とはいえ、そうそう良い投手はいない。
勝ちパターンの投手を濫用すれば、潰してしまう。
シーズン後半までに、試運転中の若い投手が、多数水準に到達できることを祈るしかないのか・・・


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